みずほ証の落合氏:40年債入札結果は無難-時間をかけてイールド形成

みずほ証券のシニアマーケットアナリスト、 落合昂二氏は6日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、国内初の40 年利付国債の入札結果と債券市場への影響、日本銀行の利上げ時期などに関し て、以下のように語った。

財務省がこの日実施した40年利付国債(1回債、11月発行)の利回り競争 入札では、最高落札利回りが2.435%となり、市場の事前予想(2.41%)をやや 上回った。表面利率(クーポン)は2.4%、発行価格は99円10銭。応札倍率は

5.02倍、案分比率は21.1764%となった。

40年債入札結果について:

「ひとことで言うと無難な結果だったといえる。市場の推定だが、落札業 者の散らばり方が広く、薄くという感じで分散していた。つまり、大きな落札 をした業者があまりいなかったということだ。水準的にやや不満があったのか、 初物なのでやや慎重にというスタンスだったのかもしれない」

入札結果を受けた債券市場への影響:

「いままで30年までしかなかったので、イールドカーブ(利回り曲線)が 10年延びる。その先端の部分が今回の入札の対象だった。先端のところが増え ることによって、それよりも手前のところに影響を与えていく可能性がある」

「一方、発行額が1000億円というのは極めて少ない。流動性が非常に乏し くなることが予想される。ものはあるが、実際はどこに気配があるのかがわか りにくい。今後、イールドカーブは時間をかけて形成されていくと思う」

日米のイールドカーブの方向性について:

「いろいろ説があるが、私はどちらかというと、米国の場合も日本の場合 もスティープ(傾斜)化していく方向と思う。米国の場合、悪い言葉だがスタ グフレーション(景気停滞時の物価上昇)という言葉がひょっとするとあては まるような環境になりつつある。政策金利を上げる選択肢が難しい一方で、イ ンフレ懸念が高まっていく環境になるので、イールドカーブ的にはスティープ 化しやすくなっているのが、米国の今後の姿だ」

「日米の連動性は、金利の水準や方向性だけでなくて、イールドカーブま でも連動しやすいのが最近の現状だ。恐らく日本も、その影響を強く受けるの ではないか」

日銀の追加利上げ時期について:

「1月と思っていたが、きのうの福井俊彦日銀総裁の講演の発言はかなり タカ派に振れた内容だったので、少しやるという意思を明確にしてきたのかな とみる。場合によっては年内にあるかもしれないと思っておいた方がよい。新 発10年債利回りは、年内に1.8%ぐらいまであると思う」

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