【個別銘柄】洋ゴム、ソフバン、アコム、牧野フ、日清オ、ACCES

6日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

東洋ゴム工業(5105):ストップ安に当たる100円(16%)安の519円ま で気配値を下げ、同水準で売り気配のまま終えた。国土交通省が5日、同社が 壁や天井などに使う硬質ウレタン製断熱材の耐火性能を偽装していたと発表、 これを嫌気した売りが膨らんだ。

フジクラ(5803):100円(14%)安の635円とストップ安比例配分。電 子電装部門で主力のフレキシブルプリント配線板(FPC)が価格競争やタ イ・バーツ高によって収益性が悪化している。2008年3月期の連結営業利益予 想を下方修正、大幅な減益に陥る見通しとなり、収益回復の遅れが懸念された。

日清オイリオグループ(2602):11%安の431円。製品価格の改定で原材 料価格の上昇を補うことができず、増益を見込んでいた9月中間期の連結営業 利益が一転減益に転じたようだ5日に発表。世界的な人口増加と経済発展を背 景に穀物価格の上昇は今後も続くとの見方が多く、同社の利益もさらに圧迫さ れるとの不安が高まった。

アコム(8572):11%高の2870円と急騰。利息返還金が減少する傾向に あるなどとし、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「売り」から「買 い」に引き上げた。同証が投資判断を「中立」から「買い」とした武富士 (8564)も3.3%高の2960円と買われた。また、アイフル(8515)、プロミス (8574)もそれぞれ上昇した。

ソフトバンク(9984):6.5%安の2500円で、日経平均株価の下落寄与度 トップ。6日に香港市場に上場した中国の企業間オンライン取引サイト運営会 社、アリババ・ドット・コムの株価は、公開価格13.5香港ドルに対して初値 は2.2倍となる30ドルを付けた。ソフバンクはアリババの持ち株会社に9月 末時点で33%出資、含み益拡大期待を背景に10月以降買い進まれていた。

ACCESS(4813):ストップ安に当たる前日比10万円(18%)安の 45万円まで売り込まれ、同水準で比例配分された。インターネット検索最大手 の米グーグルが、世界のハイテク・通信企業と提携し、携帯電話向けに基本ソ フト(OS)を開発すると5日に発表。携帯向けソフト分野での競争激化を警 戒した売りが膨らんだ。一方、グーグル連合に加盟したアプリックス(3727) はストップ高となる3万円高の20万2000円で比例配分。

牧野フライス製作所(6135):9.4%安の1022円。午後2時30分に発表 された9月中間決算を受けた動き。国内自動車産業の投資停滞に加え、アジア の販売網強化で費用がかさみ、9月中間期の連結営業利益は前年同期比10%減 となった。上半期の下振れを反映し、通期(08年3月期)業績予想も減額修正 されたため、大口の売り注文を浴びた。

カカクコム(2371):0.5%高の41万2000円。メインサイトの「価格.c om」の利用者増加により新規広告が獲得できたほか、サイトを通じた手数料 収入も増え、9月中間期の業績予想を上方修正すると午後零時15分に発表。 旅行業務などを手掛ける子会社も好調なことから、通期業績に対する期待が出 てきた。一時は9.0%高の44万7000円まで買われた。

荏原製作所(6361):3%安の455円と4日続落。一時5.5%安の443円 と、06年12月13日以来の安値水準に沈んだ。5日午後の取引時間中に通期 (08年3月期)業績予想を大幅に下方修正。内外のプラント事業で追加コスト が発生したほか、公共事業の収益性の低下が響いた。同時に発表された中期経 営計画の達成も難しいとの見方が一部アナリストから出て、売り圧力が続く。

テレパーク(3738):16%安の10万3000円。昼休み時間帯に発表した9 月中間決算が従来予想を下回ったことで、午後に入って売り込まれた。純利益 は前年同期比9.6%減の19億3000万円(従来予想は22億5000万円)。販路 拡大のための設備投資により初期費用が膨らんだほか、コンプライアンス(法 令順守)に備えた社内体制の強化による費用もかさんだ。

明和産業(8103):17%高の325円で、東証1部の値上がり率トップ。中 国子会社で石油製品の販売が大きく伸びたほか、自動車関連樹脂部品を製造す る関連会社の業績も拡大したなどとして、9月中間期と通期(08年3月期)の 業績予想を上方修正したことを受けた。

日本光電(6849):11%高の2380円。海外で生体情報モニターなどが好 調として、9月中間期の連結業績予想を上方修正した。連結純利益は前年同期 比42%増の29億円(従来予想は21億円)となったもよう。

メガチップス(6875):9.9%安の2100円。9月中間期の連結営業利益は 前年同期比48%増の16億円。LSI事業でゲーム関連需要が好調だった上、 地上デジタル放送のワンセグ受信用の需要が伸びた。通期(08年3月期)業績 計画は従来予想を据え置いている。

杉本商事(9932):3.2%安の1598円。原油価格の高騰や消費財の値上げ が重しになるとして、通期(08年3月期)の業績予想を下方修正した。単独純 利益は前期比13%減の15億6800万円と、従来予想を14%下回る。

日本トリム(6788):7.4%安の3270円。主力の健康関連機器の販売が振 るわず、9月中間期と通期(08年3月期)の業績予想を下方修正した。通期の 連結純利益は前期比59%減の3億2200万円(従来予想は7億2500万円)。

フルキャスト(4848):7.3%安の7万5400円。前期(07年9月期)の連 結純損益は前の期の29億4200万円の黒字から一転し、6億7400万円の赤字 となった。事務所閉鎖や業務管理費の支払いに伴う損失などが響く。

ドワンゴ(3715):ストップ高に当たる5万円高の39万4000円まで売り 込まれた。メリルリンチ日本証券は5日付で、「買い」の投資判断を継続する と同時に、目標株価を26万円から50万円に引き上げた。

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):7.9%高の261円と急伸。 原材料価格を転嫁するため、補修用自動車電池の出荷価格を12月から25%以 上値上げすると5日に発表した。

ぐるなび(2440):ストップ高水準となる3万円(17%)高の20万2000 円、20万円台回復は昨年8月25日以来。営業体制をチーム制に変更したこと が奏功し、基盤事業「ぐるなび」の総加盟店数が増加しているほか、会員単価 も伸びており、9月中間期と通期(08年3月期)の業績予想を上方修正した。

日新電機(6641):10%高の721円。住友電気工業(5802)が5日、株式 公開買い付け(TOB)を通じて持分法適用会社の日新電を子会社化すると発 表しており、1株800円のTOB価格にさや寄せする展開となり、ストップ高 水準に当たる100円高の755円まで買われる場面があった。

トヨクニ電線(5811):ストップ高水準の80円(20%)高の479円まで 気配値を切り上げ、同水準で買い気配のまま終えた。住友電工がトヨクニ線に 対してもTOBを実施し、完全子会社化すると5日に発表。TOB価格は1株 520円で、トヨクニ線株はTOB価格に収れんする格好となった。

サンケン電気(6707):2.9%高の608円と反発。大型液晶テレビ向けバ ックライトである主力の冷陰極蛍光管(CCFL)などで、相対的に原価率の 良い製品群の出荷が9月に集中したほか、経費削減も寄与し、9月中間期の利 益水準は従来予想を上回った。好業績を評価した買いで、一時7.8%高の637 円まで上げ幅を拡大。

武田薬品工業(4502):1.3%安の7010円と3日続落。糖尿病治療薬「ア クトス」など生活習慣病領域の医薬品販売が国内外で好調に推移、通期(2008 年3月期)業績予想を増額修正したが、市場予想の範囲内との声が多く、新た な買い材料にはなっていない。市場の関心は、アクトスの特許切れ(2012年3 月期)後を見据えて次の一手をどう打つかに移っている。

菱食(7451):2.0%安の2465円と続落。原材料高などでメーカーが販売 促進費を抑制したあおりを受け、利益率が悪化している。5日の第3四半期決 算発表時に通期(2007年12月期)連結営業利益予想を28%減額修正したため、 売り注文が優勢となった。

インテージ(4326):2.7%高の1941円と3営業日ぶりに反発。150万人 超のモニター(調査協力者)を擁するインターネット調査が足元で急拡大、既 存の調査との融合も円滑に進んでいる。業績が堅調にもかかわらず株価が割安 に放置されていることから、見直し買いが入った。

キーエンス(6861):1.0%安の2万6270円と小幅続落。07年9月中間期 は、前年同期の反動から半導体・液晶向けが落ち込み、利益の伸び率が鈍化し ていることが確認され、業績の先行きに慎重な見方が出た。もっとも、同業他 社と比較して相対的な優位は続いているとの見方もあり、下値を売り込む向き は限定的。

バーテックス スタンダード(6821):ストップ高となる前日比300円高 の1934円まで買われ、同水準で比例配分された。米モトローラによるバテッ クSの普通株式と新株予約権に対する株式公開買い付け(TOB)に賛同する と発表。TOB価格は普通株1株当たり2214円であるため、同価格にさや寄 せする格好で買い進まれた。

クボテック(7709):ストップ高となる1万円(12%)高の9万3500円。 きょうで4日連続のストップ高。検査機システム事業の販売が増加したことか ら、9月中間期の連結営業利益は従来予想の9000万円に対し、3億2000万円 になったようだと1日午前に発表している。

東都水産(8038):11%安の250円と急反落。3億8000万円の黒字を見 込んでいた9月中間期の連結純損益は10億円の赤字に転落したもよう、と5 日に発表。前年同期は4億5600万円の黒字。卸売部門の取扱数量が減少、特 別損失に得意先に対する貸倒引当金繰入を17億円計上したことが響く。

学習研究社(9470):5.2%安の308円と大幅続落。男性ファッション誌 の発売部数や広告収入が落ち込んだ上、棚卸資産評価損が発生したことも重な り、9月中間期の連結純損失は従来予想の59億円に対し、76億円に拡大する 見通しとなったことが嫌気された。前年同期の純損失は26億円。

東和薬品(4553):2.4%高の4300円と4日続伸。値下げを行わないで医 療機関に後発医薬品を納入する「適正価格販売」のポリシーが納入先などに広 く浸透、9月中間期の営業利益率は16.2%と前年同期実績を5.9ポイント上回 った。下期は70品目の値上げもあるため、収益は安定的に伸びるとの期待が 強まった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE