菱食株が続落、メーカーの販促費抑制で利益率悪化-業績予想減額(2)

食品卸大手の菱食の株価が続落。一時前日 比65円(2.6%)安の2450円まで売り込まれ、1999年3月以来、8年超ぶりの 安値を付けた。原材料高などでメーカーが販売促進費を抑制したあおりを受け、 利益率が悪化している。5日の第3四半期決算発表時に通期(2007年12月期) 連結営業利益予想を28%減額修正したため、売り注文が優勢となった。午前終 値は2.2%安の2460円。

菱食が5日の取引終了後に公表した第3四半期累計(2007年1月-9月) 業績によると、連結売上高こそ前年同期比3.8%増の1兆263億円と伸びたが、 営業利益は同65%減の5億2300万円に落ち込み、営業利益率は0.05%と、前 年同期(0.15%)から0.1ポイント悪化した。

同社経営企画室の徳田善久氏は収益性の悪化について、「売上高総利益率 は7.91%と前年実績より0.02ポイント改善しているが、新設物流センターの稼 働に伴う費用増などで販売管理費が増えたことが原因」と説明している。

収益性低下を受けて会社側は今期営業益予想を86億円から62億円に28% 引き下げたほか、1株利益(EPS)予想を71円70銭に修正した。

株価は当面軟調も明るさも内包

三菱UFJ証券の有賀泰夫シニアアナリストは6日付の投資家向けリポー トで、メーカーの販売促進費抑制で菱食の業績や株価はしばらく軟調になると の見方を示す。

ただ同氏は、今年7月以降、メーカーが商品の値上げを表明していること は卸業者や流通にとってポジティブな話だと再度強調、「卸売業自体のコスト アップがマイナスとなり、当初の見込みと比較すると緩やかな回復となる可能 性が高まったが、メーカーに先駆けて回復するという見方は不変」とし、投資 判断「1(強い買い推奨)」を継続した。

菱食では現在、「量から質への転換」を標ぼうし、顧客先企業のソリュー ション(問題解決・要求実現)に注力している。徳田氏は一部メーカーと組んで 総菜商品を開発、小売り企業に納入した案件などを説明、「今後、ものづくり 機能を高めて行きたい」と述べていた。

同社株は06年10月以来、約1年間にわたって2500円付近を下限とするボ ックス圏でもみ合いを続けてきた。今回の下げがボックス圏から下放れるかど うか、チャート分析上は岐路に立っている。

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