米フォード:6工場の操業継続、医療保険基金に154億ドル拠出へ(2)

米自動車メーカー2位のフォード・モー ターは、全米自動車労組(UAW)幹部らが5日承認した新労働協約の合意に 基づき、6工場の操業を継続するとともに、退職者向け医療保険基金の設立で 154億ドル(約1兆7600億円)を拠出する。これにより次の段階の一般組合 員による投票に進むことになる。

UAWが明らかにした新労働協約の要旨によると、フォードは北米で16 工場の閉鎖を計画していたが、確定したのはそのうちの10工場のみ。残り6 工場は操業を継続し、数カ所の工場では新型車の生産に取り組む。バージニア 州ノーフォークのUAW第919支部の代表、クリス・キモンズ氏は、UAW 支部の幹部らが全会一致で同協約の暫定合意を支持したと語った。

UAWによれば、フォードの拠出金の内訳は基金設立前費用として22億 ドル、医療保険基金への直接の拠出が132億ドル。労組側は工場での雇用の 約20%を占める新規労働者の賃金引き下げを受け入れた。既存の従業員は賃 金削減の対象外だという。

UAWとの交渉が決着したのは、米自動車大手3社(ビッグスリー)では フォードが最後となった。フォードは昨年の赤字が過去最高の126億ドルに達 し、2002年以降で2回目となるリストラ計画を実施している。交渉ではUA Wが雇用維持を求める一方、フォード側は人件費削減を目指していた。

今回の合意は、ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーが既にUA Wと締結した労働協約とほぼ同様の内容となった。米自動車大手各社は、トヨ タ自動車やホンダなどアジア企業が運営する米工場との人件費格差を縮める必 要があるとしている。

UAWのロン・ゲッテルフィンガー委員長によれば、フォードの一般組員 による投票が7日に始まり、12日の午後6時までに終わる見通し。フォード の広報担当者、マーシー・エバンズ氏は、労組による合意内容の発表に関して コメントを控えた。

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