米AIG株価上昇:グリーンバーグ氏が経営陣刷新と資産売却要求(2)

5日の米株式市場では米保険最大手アメ リカン・インターナショナル・グループ(AIG)の株価が上昇。ダウ工業株 30種平均の構成銘柄で上昇率上位に入った。モーリス・グリーンバーグ前会長 兼最高経営責任者(CEO)が経営陣の刷新や資産売却の検討を求めているこ とが明らかになり、買いが膨らんだ。

AIG株は前週末比41セント(0.7%)高の59.53ドルで取引を終えた。 一時は最大3.5%高まで買い進まれた。11月2日付の米証券取引委員会(S EC)への提出文書によると、グリーンバーグ氏(82)は、株式価値の最大化 に向けた「戦略的選択肢」に関して株主に接触し、「方向性と経営に関する懸 念」について協議していく考え。

AIGの株価は年初から前週末までに17%安と、ダウ平均構成銘柄では ホーム・デポとシティグループに次いで下落率3位となっている。38年間にわ たってAIGを指揮したグリーンバーグ氏の後任としてマーティン・サリバン CEOが2005年に就任してからは6.8%下落。S&P500種株価指数は同期 間に24%上昇している。

ガードナー・ルッソ・アンド・ガードナーで35億ドルの運用に携わるト マス・ルッソ氏は「グリーンバーグ氏は非常に賢く戦略的であり、長期的な視 野に立った人物だ。しかも非常に負けず嫌いだ。同氏の要求は少なくとも一部 は実現すると思う」と述べた。

一方、他の金融株はほとんどが下落した。シティグループがさらに110 億ドルの評価損を計上する可能性があると発表したため、銀行や保険会社のサ ブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の損失が膨らむとの懸念 が高まった。

グリーンバーグ氏は非公開会社2社と同氏自身が持つ株式を通じ、AIG 株の11%超を保有している。

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