9月の英製造業生産:前月比0.6%低下-7カ月ぶりの大幅な下げ(2

英政府統計局(ONS)が5日発表した9月の 英製造業生産指数は前月比0.6%低下と、7カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。 予想外のマイナス。前月は0.5%上昇(改定値)だった。対ドルで26年ぶりの高 値まで上昇したポンドが、英経済に悪影響を及ぼしている兆候が示された。

9月は前年同月比では0.1%低下。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト を対象にした調査中央値では、前月比が0.1%上昇、前年同月比は0.7%上昇と見 込まれていた。

英国購買部協会(CIPS)とロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)が同日発表した10月のサービス業景気指数は、4年ぶりの低い 伸びとなった。

過去最高値を付けた原油価格やポンド高を背景とした輸出競争力の低下が進む 中、製造業は減速し始めている。過去1年間で5回にわたる政策金利の引き上げと 信用コストの大幅上昇を受けて、イングランド銀行当局者は、経済成長が鈍化する との見方を示している。

インベステック・セキュリティーズのチーフエコノミスト(ロンドン在勤)、 フィリップ・ショー氏は、「ポンド高が輸出見通しを悪化させているのに加え、内 需が落ち込んでいる兆候がある」と指摘。「このセクターは依然ほど力強くない」 と語った。

9月は製造業13業種のうち10業種の指数が低下。電気・光学機器は1.7%減 と大幅な下落となった。7-9月(第3四半期)の英製造業生産指数は前四半期か ら変わらずだった。

ポンドは統計発表後、前週末比約0.2%安の1ポンド=2.0806ドルまで下落し た。年初来では6%上昇し、2日には2.0897ドルと、1981年以来の最高値を付け た。

9月の英鉱工業生産指数は前月比0.4%低下。鉱山と公益事業、石油・ガスの 各分野が上昇したものの、製造業の低下が大きく響いた。

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