【個別銘柄】第一三共、コムシス、加ト吉、フォスタ、JAL、シティ

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

第一三共(4568):一時11%高の3740円と大幅続伸。次世代の成長をけ ん引する新薬候補と位置付けてきた抗血栓治療薬「プラスグレル(開発コード 名:CS-747)」の第3相臨床試験(フェーズ3)データについて、対抗薬を 上回る良好な内容だったことが好感されている。

コムシスホールディングス(1721):13%安の978円と急落。NTT (9432)とNTTドコモ(9437)向けの工事が減少したことを理由に、9月中 間期の業績予想を下方修正。1000円の大台を割り込むのは2年5カ月ぶり。協 和エクシオ(1951)も同様の理由で中間期業績予想を下方修正しており、15% 安の888円で午前を終えた。このほか大明(1943)なども含め、大手通信工事 関連銘柄がそろって東証1部の値下がり率上位に並ぶ。

加ト吉(2873):8.5%安の570円。不適切な取引が今春発覚した問題を 受けて引責辞任した加藤義和・前社長時代からの決別を図り、同社の連結対象 範囲を見直すことにした。これが679億円の減収要因となる上、本業の低迷も 重なり、今期(2008年3月期)の連結経常利益予想をこれまでの増益から 50%減益に変更したため、売り注文が増えた。

フォスター電機(6794):10%高の2695円と急騰。携帯電話機や携帯音 楽プレーヤーの世界的な普及を受けてヘッドフォンの需要が拡大、スピーカー システムも好調で、2日に発表した9月中間期決算における利益水準は10月 の上方修正値をさらに上回った。通期(08年3月期)の業績予想と期末配当金 も増額修正となっており、好業績や株主還元を評価した買いを集めている。

新電元工業(6844):16%安の411円。9月中間期と通期(08年3月期) の業績予想を下方修正。通期の営業利益は前期比34%減の40億円(従来予想 は61億円)を見込む。製品補償損失を計上したほか、情報通信市場の需要回 復の遅れも響く。

日本航空(JAL、9205):3.4%高の272円と反発。一時4.2%高の274 円と、取引時間中では2月19日以来、約9カ月ぶりの高値水準を回復。3日 付の日本経済新聞朝刊は、JALの9月中間期の連結営業利益が400億円台に 達する見通しと報道。国際線の好調やリストラが寄与し、下期に燃油価格の高 騰などがあるが、通期計画の350億円を達成するめどがついたと伝えている。

マツダ(7261):4.8%安の653円。直近で約9カ月ぶりに回復した200 日移動平均線(投資家の長期売買コスト)を再び下回ってきた。9月中間期の 連結純利益は前年同期比6.8%増の291億円となり、期初計画を上回る利益を 確保した。世界小売り台数は微増となる中、円安効果などで増収増益を達成。 ただ、外部環境の不透明さなどを理由に通期(2008年3月期)の業績予想は据 え置いている。7月以来の700円を回復した直後でもあり、売りが優勢。

参天製薬(4536):一時は6.7%高の2880円まで上昇し、半月ぶりに70 日移動平均線(2815円:中長期的な株価トレンドを示唆)を上抜けた。会社側 は2日の中間決算時に通期売上高予想を0.7%引き下げたが、業績実態は主力 品を中心に計画を上回っているため、買いが優勢となった。

ファーストリテイリング(9983):1.9%高の6590円と4営業日ぶりに反 発。国内ユニクロ事業の10月の既存店売上高(速報ベース)が前年同月比

4.2%増だったと発表。カシミアなど秋冬衣料の販売促進効果で客数が伸び、 6カ月ぶりにプラスに転じたことを受け、買いが入った。

日本ハム(2282):1.5%安の1143円。豪州での食肉事業の採算が悪化、 固定資産などの減損処理を行うとして、9月中間期の最終損益は22億円の赤 字になったもよう。輸入豚肉の価格高騰で主力のハム・ソーセージも停滞、営 業利益は61億円と、前回予想を24億円下回る見通し。

シャープ(6753):1.7%高の1879円。米調査会社ディスプレイサーチが 1日発表した2007年第3四半期(7-9月)の北米での液晶テレビ卸売り統 計(台数ベース)によると、シャープのシェアが11.3%となり、供給体制の拡 充をてこに05年第1四半期(1-3月)以来の首位に立った。

カシオ計算機(6952):5%高の1172円。9月中間決算は携帯電話事業 の不振で減収減益だったが、10月4日に下方修正を発表して株価が大幅に下落 していたため、改めて売り込む動きは見られない。むしろアナリストの間で投 資判断を引き上げる動きが相次いだことから、年初来安値圏に停滞している株 価を見直す機運が高まった。

シティグループ(8710):東証1部市場にきょう株式を上場した。前週末 の米国終値を円換算した4330円を基準値に、4380円の買い気配でスタートし た後、9時20分に250円(5.8%、基準値比)高の4580円で初値を付けた。 午前終値は4550円。

サークルKサンクス(3337):4.5%安の1671円。UBS証券は2日付で、 投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ、目標株価も1860円から1500円 に下げた。同証では、来期の減益リスクを指摘している。

タムラ製作所(6768):4.6%高の617円と続伸。電子部品の売り上げが 伸びたうえ、原価低減も寄与したとして、1日に9月中間期の業績予想を上方 修正したことを受けた買いが継続している。

もしもしホットライン(4708):2.6%高の5600円と反発。顧客との価格 改定交渉がまとまったうえ、金融向けサービスが計画を上回って推移している ことから、08年3月期(通期)業績予想を上方修正した。民主党の小沢一郎代 表が党首辞任を表明したことで、次期衆議院選挙に向けた世論調査業務獲得へ の期待も株価を後押ししている。

精工技研(6834):1.1%安の1800円と3営業日ぶりに反落。DVD成型 用金型が伸び悩んでいるほか、光通信部品の需要も落ち込み始めたとして、通 期(2008年3月期)の連結損益が赤字に転落する見通しとなったため、売り圧 力が強まった。

オーデリック(6889):1.7%安の998円と3日続落。996円まで下げ幅を 広げ、9月28日に付けた年初来安値(990円)にあと6円に迫った。6月の改 正建築基準法施行後に住宅着工戸数が大きく落ち込んでいる余波を受け、照明 器具の売れ行きも不調などとして、9月中間期の連結営業損益は赤字に転落し たもようと発表。収益環境の厳しさを背景に、売りが優勢となった。

ガンホー(3765):8.3%安の24万4000円。新作オンラインゲームの開 発が遅れたことなどで、1-9月期の連結営業損益が1億3400万円の赤字 (前年同期は2億3400万円の黒字)となったことを受けた。

奥村組(1833):9.7%安の577円。受注競争激化や資材価格高騰が響く として、9月中間期の業績予想を下方修正した。連結営業赤字は49億円から 95億円に拡大したもよう。

堀内カラー(4683):ストップ高(値幅制限の上限)となる100円高の 600円で買い気配。MBO(マネジメント・バイアウト)により株式を非公開 化すると発表。5日から1株800円でTOB(株式公開買い付け)を実施して いる。

ユニオンペイント(4622):ストップ高となる50円高の240円で買い気 配。MBOで株式を非公開化すると発表。同社社長が全株を所有する株式会社 が、1株350円でTOBを開始している。

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