【個別銘柄】コムシス、第一三共、加ト吉、荏原、フォスタ電、シティ

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

コムシスホールディングス(1721):16%安の935円と急落。NTT (9432)とNTTドコモ(9437)向けの工事が減少したことを理由に、9月中 間期の業績予想を下方修正。1000円の大台を割り込むのは2年5カ月ぶり。協 和エクシオ(1951)も同様の理由で中間期業績予想を下方修正しており、17% 安の864円で終えた。このほか大明(1943)なども含め、大手通信工事関連銘 柄がそろって東証1部の値下がり率上位に並んだ。

第一三共(4568):7.4%高の3620円と大幅続伸。次世代の成長をけん引 する新薬候補と位置付けてきた抗血栓治療薬「プラスグレル(開発コード名: CS-747)」の第3相臨床試験(フェーズ3)データについて、対抗薬を上回 る良好な内容だったことが好感された。

加ト吉(2873):13%安の541円。不適切な取引が今春発覚した問題を受 けて引責辞任した加藤義和・前社長時代からの決別を図り、同社の連結対象範 囲を見直すことにした。これが679億円の減収要因となる上、本業の低迷も重 なり、今期(2008年3月期)の連結経常利益予想をこれまでの増益から50% 減益に変更したため、売り注文が増えた。

フォスター電機(6794):11%高の2700円と急騰。携帯電話機や携帯音 楽プレーヤーの世界的な普及を受けてヘッドフォンの需要が拡大、スピーカー システムも好調で、2日に発表した9月中間期決算における利益水準は10月 の上方修正値をさらに上回った。通期(08年3月期)の業績予想と期末配当金 も増額修正となっており、好業績や株主還元を評価した買いを集めている。

荏原製作所(6361):11%安の469円。業績予想の下方修正を発表した午 後に急落。通期(2008年3月期)の連結営業利益は前期比40%減の80億円に なる見通し。従来予想は160億円。風力発電事業の一部プロジェクトに赤字工 事が見込まれることや内外のプラント事業で追加コストが発生するため。

住生活グループ(5938):8%安の1747円。メリルリンチ日本証券が2 日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。この日午後2時に発 表した9月中間決算は、連結営業利益以下の各利益項目で前年同期比2ケタの 減少となった。純利益は同20%減の132億円。

きもと(7908):9.1%高の650円。一時11%高の660円まで上昇し、投 資家の長期的売買コストを示す200日移動平均線(654円)を昨年9月以来上 回った。電子・工業材料事業の液晶フィルムやハードコートフィルムなどの需 要が好調で9月中間期の業績が従来計画を上回る見通しになった。業績が好調 であるにもかかわらず、PER(株価収益率)など株価指標が低いため、割安 を是正する動きとなった。

福島工業(6420):ストップ高に当たる100円(12%)高の955円で買い 気配のまま終えた。生産コスト削減などが奏功したとして、9月中間期の連結 純利益を前年同期比54%増の5億7000万円(従来予想は3億8300万円)に増 額修正したことを受けた。2日に年初来安値を更新したばかりとあって、買い が入りやすい面もあったようだ。

新電元工業(6844):16%安の409円。9月中間期と通期(08年3月期) の業績予想を下方修正。通期の営業利益は前期比34%減の40億円(従来予想 は61億円)を見込む。製品補償損失を計上したほか、情報通信市場の需要回 復の遅れも響く。

蛇の目ミシン工業(6445):8.8%安の124円と急落。国内ミシンが予想 以上に低迷したことで、9月中間期の連結純損益が赤字に転落したもよう、と 2日に発表。今期の業績回復を見込んでいた投資家からの失望売りが膨らんだ。

日本航空(JAL、9205):5.3%高の277円と高値引けとなった。2月 19日以来、約9カ月ぶりの高値水準を回復。3日付の日本経済新聞朝刊は、J ALの9月中間期の連結営業利益が400億円台に達する見通しと報道。国際線 の好調やリストラが寄与し、下期に燃油価格の高騰などがあるが、通期計画の 350億円を達成するめどがついたと伝えている。

マツダ(7261):6.4%安の642円。直近で約9カ月ぶりに回復した200 日移動平均線(投資家の長期売買コスト)を再び下回る。9月中間期の連結純 利益は前年同期比6.8%増の291億円と、期初計画を上回る利益を確保した。 世界小売り台数は微増となる中、円安効果などで増収増益を達成。ただ、外部 環境の不透明さなどを理由に通期(2008年3月期)の業績予想は据え置いてい る。7月以来の700円を回復した直後でもあり、売りが出やすかった。

参天製薬(4536):3.5%高の2795円。一時は6.7%高の2880円まで上昇 し、半月ぶりに70日移動平均線(2815円:中長期的な株価トレンドを示唆) を上抜けた。会社側は2日の中間決算時に通期売上高予想を0.7%引き下げた が、業績実態は主力品を中心に計画を上回っているため、買いが優勢となった。

クボテック(7709):ストップ高となる1万円(14%)高の8万3500円 と東証1部の上昇率トップ。検査機システム事業の販売が増加したことから、 9月中間期の連結営業利益は従来予想の9000万円に対し、3億2000万円にな ったようだと1日午前に発表。きょうで3日連続のストップ高となった。

宇部興産(4208):9%高の447円。化成品・樹脂事業が想定を上回って いることを理由に、2日午後1時半に08年3月通期の連結営業利益予想を 13%引き上げた。下半期も各事業の需給が総じて良好に推移するとの見解が示 されたため、業績に対する安心感が広がり、この日も買いが継続した。

ファーストリテイリング(9983):2.8%高の6650円と4営業日ぶりに反 発。国内ユニクロ事業の10月の既存店売上高(速報ベース)が前年同月比

4.2%増だったと発表。カシミアなど秋冬衣料の販売促進効果で客数が伸び、 6カ月ぶりにプラスに転じたことを受け、買いが入った。

日本ハム(2282):2.2%安の1134円。豪州での食肉事業の採算が悪化、 固定資産などの減損処理を行うとして、9月中間期の最終損益は22億円の赤 字になったもよう。輸入豚肉の価格高騰で主力のハム・ソーセージも停滞、営 業利益は61億円と、前回予想を24億円下回る見通し。

シャープ(6753):1.4%高の1873円。米調査会社ディスプレイサーチが 1日発表した2007年第3四半期(7-9月)の北米での液晶テレビ卸売り統 計(台数ベース)によると、シャープのシェアが11.3%となり、供給体制の拡 充をてこに05年第1四半期(1-3月)以来の首位に立った。

カシオ計算機(6952):4.7%高の1168円。9月中間決算は携帯電話事業 の不振で減収減益だったが、10月4日に下方修正を発表して株価が大幅に下落 していたため、改めて売り込む動きは見られなかった。むしろアナリストの間 で投資判断を引き上げる動きが相次いだことから、年初来安値圏に停滞してい る株価を見直す機運が高まった。

シティグループ(8710):東証1部市場にきょう株式を上場した。前週末 の米国終値を円換算した4330円を基準値に、4380円の買い気配でスタートし た後、9時20分に250円(5.8%、基準値比)高の4580円で初値を付けた。 終値は4550円。

サークルKサンクス(3337):4.6%安の1668円。UBS証券は2日付で、 投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ、目標株価も1860円から1500円 に下げた。同証では、来期の減益リスクを指摘している。

大同工業(6373):6.6%高の371円と大幅反発。9月中間期の業績予想 を増額修正。連結純利益は前年同期比11%増の5億5000万円(従来予想は4 億円)となったもよう。動力伝動搬送関連事業が海外向け中心に順調に伸びた ほか、原価低減や予算管理の徹底といった費用圧縮活動も寄与した。

タムラ製作所(6768):7.1%高の632円と大幅続伸。電子部品の売り上 げが伸びたうえ、原価低減も寄与したとして、1日に9月中間期の業績予想を 上方修正したことを受けた買いが継続した。

もしもしホットライン(4708):1.5%高の5540円と反発。顧客との価格 改定交渉がまとまったうえ、金融向けサービスが計画を上回って推移している ことから、08年3月期(通期)業績予想を上方修正した。民主党の小沢一郎代 表が党首辞任を表明したことで、次期衆議院選挙に向けた世論調査業務獲得へ の期待も株価を後押しした。

精工技研(6834):1.9%安の1785円と3営業日ぶりに反落。DVD成型 用金型が伸び悩んでいるほか、光通信部品の需要も落ち込み始め、通期(2008 年3月期)の連結損益が赤字に転落する見通しとなり、売り圧力が強まった。

ドン・キホーテ(7532):2.1%高の2405円で、10月23日から続く上昇 基調を維持。比較的利益率の高い時計・ファッション用品の好調などで粗利益 率が想定以上に改善する一方、経費などは抑制、収益性が高まっている。2日 公表の第1四半期(7-9月)業績が会社計画を上回る好内容となり、業績に 対する安心感が堅調な値動きにつながった。

オーデリック(6889):4.9%安の965円と3日続落し、年初来安値を更 新。6月の改正建築基準法施行後に住宅着工戸数が大きく落ち込んでいる余波 を受け、照明器具の売れ行きも不調などとして、9月中間期の連結営業損益は 赤字に転落したもようと発表。収益環境の厳しさを背景に、売りが優勢だった。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):9.4%安の24万 1000円。新作オンラインゲームの開発が遅れたことなどで、1-9月期の連結 営業損益が1億3400万円の赤字(前年同期は2億3400万円の黒字)となった ことを受けた。

奥村組(1833):11%安の570円。受注競争激化や資材価格高騰が響くと して、9月中間期の業績予想を下方修正した。連結営業赤字は49億円から95 億円に拡大したもよう。

三島製紙(3872):18%安の195円。日本製紙グループ本社(3893)との 株式交換比率について、日本紙G1対三島紙0.00061に決定したと5日発表。 株式交換比率にさや寄せする動きとなった。日本紙Gは3.6%安の32万2000 円で終えた。

堀内カラー(4683):ストップ高となる100円高の600円で比例配分され た。MBO(マネジメント・バイアウト)により株式を非公開化すると発表。 5日から1株800円でTOB(株式公開買い付け)を始めた。

ユニオンペイント(4622):ストップ高となる50円高の240円で比例配 分。MBOで株式を非公開化すると発表。同社社長が全株を所有する株式会社 が、1株350円でTOBを開始した。

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