NY外為:円上昇、シティ評価損拡大への懸念でキャリー取引解消

ニューヨーク外国為替市場では円が主要 16通貨に対して上昇。米シティグループがサブプライム(信用力の低い個人向 け)ローン関連証券で最大110億ドルの評価損を追加計上する恐れがあると発 表したことから、低金利の円で資金を調達し高金利通貨で運用する円キャリー 取引の解消が進んだ。

円はキャリー取引での運用通貨として利用される豪ドルや南アフリカのラ ンドに対して上昇。対ドルでは1週間ぶりの高値をつけた。ドルは対ユーロで の最安値から値を戻した。投資家が質への逃避から米国債に買いを入れたこと がドル上昇につながった。2年物米国債の利回りは約2年ぶり低水準に低下し た。

カリヨン証券のシニア通貨ストラテジスト、ジョナス・スリン氏は、「リ スク回避が取引の中心だった。サブプライムの損失規模は依然として不明だ。 市場参加者は金融機関がさらに損失を明らかにするのを懸念している」と語っ た。

ニューヨーク時間午後2時21分現在、円はドルに対して114円30銭。一 時は10月29日以来の高値となる114円03銭まで上昇した。前週末は1ドル =114円85銭だった。円はユーロに対して0.8%上げて165円35銭(前週末 は166円63銭)。対豪ドルでの円は105円11銭と、前週末の106円03銭か ら上昇した。

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