小沢氏:新テロ法案あらためて拒否-首相提案で休憩、今日再開へ(2)

福田康夫首相(自民党総裁)は2日午後3 時から約1時間10分、民主党の小沢一郎代表と国会内で就任後2回目の会談 を行った。首相は政府が国会に提出した新テロ対策特別措置法案への協力をあ らためて要請したが小沢氏は再び拒否した。このため首相は会談の一時休憩を 提案し、小沢氏は受け入れた。同日中に再開する予定。小沢氏が国会内で記者 団に明らかにした。

両党首が会談するのは10月29日に続いて2回目。首相は衆院で自民、公 明の連立与党が過半数を占めるものの、参院では野党が過半数を握る「ねじれ 国会」の状況下、法案審議など政権運営が停滞していることを踏まえ、政策運 営の円滑な推進に向けた新たな政権運営の方策を検討する考えを伝えたものと みられる。

首相は10月30日、記者団に「大連立と言うのかどうか知らないが、何か 政治を動かす方法を考えなければいけない。それは今のところ見つかっていな い」と述べており、政界再編となる「大連立」の可能性を排除しない姿勢を示 している。

2日付の朝日新聞朝刊によると、小沢氏は1日に宇都宮市内のホテルで行 った記者会見で、先の初会談について、「連立どうのこうのという政局論的な 政治問題は一切なかった」と憶測を否定した上で、「今、私はそういうことは 考えてない。総選挙に向け、何としても今度の衆院小選挙区で過半数を取るの が当面最大の目標だ」と強調した。

政府が国会に提出した新テロ特措法案をめぐり、小沢氏は初会談で首相の 協力要請を拒否した。しかし11月1日までに、政界では時限立法でその都度 制定される特別措置法ではなく、恒久的に自衛隊の海外派遣を可能にする一般 法(恒久法)の構想が浮上。福田、小沢両党首が1日、それぞれ恒久法制定に 前向きな姿勢を示した。

このため両党首が2回目の会談で、恒久法に関して協議するかどうかも注 目される。福田康夫首相は1日夜、「3年ぐらい前に民主党が必要性を言って いた。民主党と自民党で与野党が合意すれば、そういうことで考えてもいいの ではないか」と言明。「民主党がそう言うのであれば相談する。当然、与党の 公明党と相談して、国会に提出するかどうかを決める」と語った。

産経新聞(電子版)によると、小沢氏は1日の記者会見で、「国際貢献や 平和の維持確保のための基本法は私ども、少なくとも私自身の年来の主張だ」 と言明。自衛隊派遣は「国連の平和活動の範囲内の参加だと言っている。政府、 自民党がそういう理念と原則に賛成するならいつでもできる」と述べ、2回目 の党首会談で福田首相が恒久法の協議を提案した場合、民主党の要求を受け入 れるなら応じる姿勢を示した。

党首会談の開催をめぐり、福田首相は1日、「あしたの党首会談で話がま とまらなければ、また次の会談をしてもいいのではないか」と述べ、3回目の 会談を行うことに前向きな姿勢を示した。産経新聞によると、小沢氏は1日の 会見で、「何もなければそれで終わりってことだ。定期的に開催するたぐいの 話ではない」と語っている。

一方、福田首相は、国会での法案審議をめぐり憲法が規定する衆院での再 可決を活用するかどうかについて、「どうしても使わなければならないときも あるだろう。それはそのときに考えることだ」と述べ、可能性を否定しなかっ た。

憲法59条は「衆院で可決し、参院で異なった議決をした法案は、衆院で 3分の2以上の多数で再び可決したときは法律となる」と定めており、与党が 成立を最優先すれば、新テロ特措法案などは、仮に参院で否決されたとしても、 衆院での再議決によって可決、成立させることができる。

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