博報堂株が一時ストップ安、下期は実質下方修正に-クレディS格下げ

広告代理店大手の博報堂DYホールディン グスの株価が一時、前日比1000円(12%)安の7350円と制限値幅いっぱいの 下落(ストップ安)。博報堂DYは前日に9月中間期の業績予想を増額修正し たものの、2008年3月期(通期)業績を据え置いたため、下期の業績に対する 不透明感が高まった。クレディ・スイス証券が10月31日付で投資判断を引き 下げたことも重なり、反落傾向が強まっている。

中間期の連結営業利益は、前年同期比71%増の124億円と従来予想を36億 円増額修正した。複合的にメディアを活用する手法により、官公庁・団体、飲 料・嗜好品、不動産・住宅設備の売り上げが計画を上回った。さらに、原価管 理の徹底や、制作業務のグループ内製化も利益の押し上げ要因。純利益は同2.1 倍の75億円と、従来予想比で28億円増額している。

通期業績予想は、営業利益を前期比4.3%増の255億円と従来予想を据え置 いた。企業業績の動向や個人消費など先行き不透明感な部分が出ており、広告 市場全般に短期的に回復は難しいと判断。また、博報堂DYグループ各社は、 赤坂(東京・港)周辺に事務所を集結させる予定で、08年3月期、09年3月期 の2期で計95億円の費用が発生するため、連結純利益は同7.9%減の111億円 と従来予想を24億円減額修正した。

クレディ・スイス証券の村上貴史アナリストは投資家向けリポートで、通 期の営業利益、経常利益は期初計画が据え置かれたことで、「下期の計画は実 質、下方修正されたことになる」と指摘。オフィス移転による費用の計上に伴 い、連結純利益予想を下方修正しており、CS証予想の106億円に近づいたと の認識を示した。

同証ではこれまで目標株価を8900円と算出していたが、10月16日に8670 円を付けたこともあり、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き 下げた。ただ、同業他社と比較して割高感はなく、ポジティブなニュースフォ ローも想定されるとし、「株価の下落を予想しているわけではない」(村上氏) という。

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