三菱UFJ株が反落、ノンバンクやサブプライムリスク残る-業績修正

三菱UFJフィナンシャル・グループの株 価が一時、前日比23円(2%)安の1116円と反落。10月31日にノンバンク 子会社の赤字に加え、市場収益や貸し出し業務が振るわず、2008年3月期の連 結純利益を6000億円へと25%下方修正した。市場では、ノンバンクリスクや サブプライム関連リスクを抱える中、業績のさらなる下振れリスクを払しょく しきれないとの見方が出ている。

野村証券金融経済研究所の守山啓輔シニアアナリストは、「国内ノンバン クリスクや米不動産市場の調整懸念が残る中では、与信関連費用増加による業 績下振れリスクは依然払しょくできない」と、1日付のリポートで指摘した。

三菱UFJの発表によると、07年9月中間純利益は2450億円(従来予想 は3500億円)となったようだ。外債運用などの市場収益の減少に加えて預貸金 利ざやの改善が思ったほど進まず、傘下銀行合算の業務純益は5000億円(同 5650億円)となったもよう。65%を出資する三菱UFJニコスが大幅な最終赤 字に陥ることで中間期で約600億円、通期では800億円の利益圧迫要因となる。

08年3月期通期の業務純益予想は1兆450億円(従来予想は1兆2650億 円)に引き下げた。市場収益を慎重に見直したほか、日銀の政策金利引き上げ 時期の前提を今夏から08年初めに変更したことに伴い預貸金利ざやの改善効果 も想定ほど進まないとみている。サブプライムローン関連投資では9月中間期 で50億円の減損処理を実施、同関連投資残は約2600億円で200億円程度の評 価損が生じた。

自社株買い姿勢は評価

一方、普通株式総数の1.43%に当たる1億5000万株(1500億円)を上限 とした自社株買いを実施すると発表したことについては、「メガバンクの中で 資本構成で優位に立つ三菱UFJが株主価値を重視した資本政策に踏み出した ことは同社株の魅力として評価されよう」と、野村証の守山氏は見ている。

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