【今日のチャート】米サブプライムの「大物犠牲者」はこれから出てくる

ロンドンに本拠を置くヘッジファンド、ア スペクト・キャピタルの共同創業者、マーティン・ルーイック氏は、米サブプ ライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の破裂を「ダイナマイト漁」 に例える。

ルーイック氏はロンドンで1日開かれた投資戦略会合で、ダイナマイト漁 の爆発のショックで、最初は最も小さい魚だけが海面に浮いてくるものであり、 大きな魚は死ぬまでに時間がかかると指摘。同氏は金融市場の最悪期は過ぎた かどうかとの質問に「最も大きな被害者はまだ見えていない」と答えた。

きょうのチャートは、メリルリンチとシティグループ、べアー・スターン ズの過去半年間の時価総額の落ち込みを示したもの。3社の時価総額はいずれ も30%減少したのに対し、ゴールドマン・サックス・グループは5月に比べて 10%増加した。チャート左下の箱にある数字は各社の時価総額。

メリルリンチが先週発表した2007年7-9月(第3四半期)決算は創業以 来最大の赤字となった。サブプライム住宅ローン担保証券や資産担保証券など の評価損84億ドルを計上したのが響き、純損失は22億4000万ドルとなった。 シティグループも65億ドルの評価損計上が響き、利益は3年ぶりの低水準。9 月にベアー・スターンズが発表した四半期利益は前年同期比62%減の1億7100 万ドルとなり、減益幅は過去10年余りで最大だった。

一方、ゴールドマン・サックスが9月20日に発表した四半期決算は、創業 138年で3番目の好業績。住宅ローン担保証券価格の下落を見込んだことが奏功 し、純利益は前年同期比79%増の28億5000万ドルだった。

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