中国の燃料価格引き上げは原油高騰や燃料不足が原因-JPモルガン

米銀大手JPモルガン・チェースは1日、 中国政府が年内は燃料価格の引き上げを行わないとの決定を覆すことを余儀な くされたのは、国内の軽油やガソリン不足に加え、原油相場が1バレル=95ド ルを突破したことが原因との見方を示した。

JPモルガン・チェースの中国担当主任エコノミスト、フランク・ゴン氏 (香港在勤)は顧客向けのリポートで、「広範囲にわたる石油製品の不足が明ら かに温家宝首相に目をつぶらせた」と指摘した。

ゴン氏によれば、温首相は先週開かれた国務院の四半期会合の後、年内は いかなる価格自由化の措置も取らないと言明していた。燃料価格引き上げに伴 い、中国石油化工(Sinopec)やペトロチャイナ(中国石油)など国内 石油大手が原油処理を加速し、中国経済を脅かしている供給不足が緩和される 可能性がある。

中国は1日付で燃料価格を最大10%引き上げる予想外の措置を発表。政府 によれば、原油相場が1バレル=96ドルを突破し、過去最高値を更新するなか、 国内製油業者のコスト上昇を補うための「緊急対策」だという。中国は世界2 位のエネルギー消費国。

アクション・エコノミクスのエコノミスト、デービッド・コーエン氏(シ ンガポール在勤)は、「これは企業や消費者に実際の石油価格に直面させる上で、 賢明な措置だ」とし、「中国は国内需要の急増により、恐らく世界の原油価格に 対する最大の押し上げ要因となっている」との見解を示した。

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