コニカミノルタ:通期純利益予想を約4割上方修正-複合機好調(4)

事務機大手のコニカミノルタホールディン グスは1日、通期(2008年3月期)業績予想の上方修正を発表した。カラー複 合機や液晶材料、次世代DVD用光ピックアップレンズなどの主力製品が好調 なほか、為替の円安もあり中間期実績が計画を上回ったため。通期の純利益は 従来予想より39%増額して660億円とした。

純利益は前期比では9.0%の減となる。通期の売上高は従来予想から

3.8%上方修正して1兆850億円(前期比5.6%増)に、営業利益は同10%増 額して1160億円(同12%増)とした。配当は中間期と期末各7円50銭とし、 年間では15円となる。前期は年間10円だった。

東証で会見した松本泰男常務執行役は、上期業績をけん引した情報機器事 業について、「現状では悪い要素がなく、引き続き新製品の投入で伸ばした い」と述べ、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響 も、現在は深刻には考えていないと語った。液晶材料などの販売は富士フイル ムホールディングスも好調で通期業績予想を上方修正している。

コニカミノルタの下期の為替レートの前提は1ドル=115円、1ユーロ= 150円の従来予想を据え置いた。松本常務執行役は、ユーロ相場は若干保守的 にみていることを示唆したうえで、下期のドル相場は「110円から115円の間 になるだろうと思っているが、ドルは利益に与える影響が少ないのであまり心 配はしていない」と述べた。

岡三証券の久保田一正アナリストは、「液晶フィルムが強い。為替などの 不透明要因があるなかで、この時期に通期予想を引き上げてくるということは よほどの自信がある証拠だろう。下期にもう一度通期予想の引き上げがあるか もしれない」との見方を示した。

中間純利益は2期連続で過去最高

同時に発表した9月中間連結業績は、純利益が前年同期比67%増の376億 円と2期連続で過去最高を更新した。同社は、写真用カラーフィルムなどのフ ォトイメージング(PI)事業終了に伴い06年3月期に損失を引き当て計上 したが、一部税務上の損金算入額が確定し、実効税率が29.9%に下がったこと も最終利益を押し上げた。

中間期の売上高は同6.3%増の5250億円、営業利益は同23%増の571億 円。終了したPI事業の分の売り上げが落ちたものの、カラー複合機など主力 製品の販売好調やコスト抑制が寄与。為替差益も営業利益を104億円押し上げ た。潜在株式調整後の1株当たり純利益は66円97銭(前年同期は42円39 銭)だった。

事業別の営業利益は、カラー複合機やプリンターなど主力の情報機器事業 が同31%増の447億円。新製品5機種を中間期に集中的に投入したカラー複合 機が国内外で好調で全体をけん引した。液晶表示装置(LCD)の偏光板の主 要素材で保護膜などに使われるTAC(トリアセテートセルロース)フィルム や次世代DVD用光ピックアップレンズ、携帯電話用部品などのオプト事業は、 価格低下や設備投資による償却費増を数量増加で吸収し、同23%増の131億円 だった。

一方、医療用製品、印刷用製品などのメディカル・アンド・グラフィック 事業は銀価格高騰の影響が15億円あり、同23%減の40億円だった。

第2四半期(7-9月)は純利益が前年同期比80%増の215億円となった。 第2四半期の業績はブルームバーグ・ニュースが中間決算から第1四半期の数 値を引いて算出した。それによると、売上高は同7.9%増の2726億円、営業利 益は同35%増の323億円となった。

コニカミノルタの株価終値は前日比40円(2.0%)高の2040円。

--共同取材:鈴木宏 Editor:Taniai(okb/kzt/ush/kzt/has)

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 林 純子 Junko Hayashi +81-3-3201-3059 juhayashi@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先:

大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net ソウル Young-Sam Cho +82-2-3702-1639 ycho2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE