米シティやゴールドマン,欧州で私設取引市場開設へ-MiFID施行で

欧州で1日から金融商品市場指令(MiFI D)が施行され取引所集中義務が撤廃されたのに伴い、米金融大手のシティグル ープやゴールドマン・サックス・グループなど少なくとも十数行の金融機関が欧 州の主要証券取引所と対抗すべく、私設取引市場など代替取引システムの開設に 向け準備を進めている。

MiFIDは1日、7年間の準備期間を経て施行され、欧州連合(EU)に おける取引所と代替取引プラットホームの競合が幕を開けた。

完全電子取引のボストン・オプション取引所の副会長、ウィル・イーズリー 氏は、「MiFIDは競争に扉を開いたが、競争はいつも問題を引き起こす」と 指摘した。

投資銀行は、英市場を独占するロンドン証券取引所(LSE)や、ドイツ国 内取引の約98%を取り扱うドイツ取引所、仏株式市場などを取り仕切る米NY SEユーロネクストの牙城を崩そうと計画している。

シティグループやゴールドマンなど9社のグループは来年、私設取引市場 「ターコイズ」を立ち上げる予定。

証券取引所と投資銀行が奪い合うことになるのは、時価総額15兆4000億ド ルの欧州株式の取引に関連して証券会社から得る取引参加者負担金だ。LSEと ドイツ取引所、ユーロネクストの昨年の同収入は約8億6400万ドルだった。

また別の銀行グループは、「BOAT」という取引所外取引のリポーティン グ・サービスを提供するプラットホームを創設することで取引所に対抗する。M iFIDは、原則的にすべての取引を3分以内に開示するよう義務付けている。 ただポジションの公開が問題を引き起こす一部の大口取引については、例外措置 を認めている。

EUは、欧州の金融市場の統合と取引コストの削減を進める計画の一環とし て、MiFIDを2004年に承認した。MiFIDは、消費者保護や利益相反の 共通ルールも定めている。

シティグループの電子取引販売の責任者、トビー・ベイリス氏は、「MiF IDの重要な役割は、競争を導入することだ」と指摘。「6カ月後には、顧客は 市場にアクセスする方法と取引コストを見て、ブローカーに質問するようになる だろう」と語った。

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