中国、ガソリンなど燃料価格引き上げ-原油高騰で「緊急対策」(2)

中国は1日、燃料価格を最大10%引き上 げた。予想外の措置で、原油相場が初めて1バレル=96ドルを突破するなか、 国内製油業者の費用増加を補うための「緊急対策」だとしている。

国家発展改革委員会(発改委)は10月31日遅く、「国内の製油供給の保 証と省エネ推進」を目的に、11月1日以降ガソリン、ディーゼル油、ジェッ ト燃料の価格を1トン当たり500元(約7700円)引き上げると発表した。ア ジア最大の製油会社、中国石油化工(Sinopec)の株価は香港と上海市 場での取引で急騰した。

中国は、インフレへの影響を抑えるため、燃料価格の規制を実施してい る。発改委は9月、インフレ率が政府目標を上回っていることを理由に、年内 のエネルギー価格の引き上げは行わない方針を示していた。

発改委は発表文で、「原油価格が1バレル=80ドルの水準で、中国の製油 会社は原油1トンを処理するごとに1000元の損失が出るとみられる。一部の 製油所では損失により生産が停止しており、市場への供給に強い圧力がかかっ ている」と説明した。

アクション・エコノミクスのエコノミスト、デービッド・コーエン氏 (シンガポール在勤)は、今回の値上げについて「企業や消費者に実際の原油 価格を直面させるという意味で、賢明な措置だ」と指摘した。

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