クレディ・スイスの7-9月期:31%減益、サブプライム問題響く(2

スイス2位の銀行、クレディ・スイス・ グループが1日発表した2007年7-9月(第3四半期)決算は、1年ぶりの 減益となった。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機のあ おりを受け、債券やレバレッジド・ローンで19億ドル(約2200億円)の評価 損を計上した。

純利益は13億スイス・フランとなり、前年同期の18億9000万フランか ら減少した。ただ、富裕層顧客向けのウェルス・マネジメント部門の好調な利 益に支えられ、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想中央値の12億8000 万フランを上回った。

半年前に就任したブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は、 「非常に厳しい市場環境」の影響で利益が落ち込んだと説明した。米国の住宅 ローンの焦げ付き急増を受け、第3四半期は信用市場が全般に動揺し、スイス の銀行最大手UBSは債券で44億ドルの評価損計上を余儀なくされ、02年以 来の四半期赤字決算を発表している。

クレディ・スイスの継続事業ベースの利益は前年同期比11%減の13億フ ラン。同行は10月1日、継続事業ベースの利益が10億4000万-15億6000 万フランになるとの見方を明らかにしていた。同行は06年10-12月期に保険 部門のウインタートウルを仏アクサに売却した。

証券部門の税引き前利益は600万フランと、前年同期の7億5800万フラ ンから大幅減。一方、主力のウェルス・マネジメント部門の利益は、前年同期 比32%増の9億フラン。国内消費者向け銀行業務部門の利益は同15%増加し て3億8900万フラン。資産運用部門の利益は同85%減の4500万フラン。

ドゥーガンCEOは発表資料で、「第3四半期を特徴付けた非常に厳しい 市場環境が当社のビジネスの多くに影響した」と述べ、「信用市場の動きが活 性化している兆しに勇気付けられるものの、影響を受けたすべての市場が正常 なレベルに戻る時期を予測するのは早計だ」との見解を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE