レンゴー株は急伸、段ボールの値上げが浸透-増額修正にも保守的の声

段ボール首位のレンゴーの株価が一時、 前日比51円(6.5%)高の835円と大幅続伸。段ボールの値上げが順調に進ん でいることを理由に、2008年3月期(通期)の業績予想を上方修正すると30 日に発表した。値上げ浸透を背景にした収益拡大を見込む買いが先行、チャー ト上は窓を開けた急伸ぶりで、52週高値(858円、10月12日)が再度視野に 入ってきた。

通期の連結業績予想は、本業のもうけを示す営業利益が従来予想比5億円 増の165億円に増額修正。前期実績は190億5600万円。同社IR部によると、 段ボールシートで1平方メートル当たり平均8円以上、段ボールケースで同15 円以上の値上げを打ち出していた。10月1日以降は、段ボールシートの値上げ が順調に進んでいるという。段ボールの値上げによる影響は、117億円程度に なる見通しだ。

割安感ありとアナリスト

三菱UFJ証券の岡芹弘幸シニアアナリストは31日付のリポートで、会 社側による新たな通期営業利益の計画について「段ボールケースの値上げ前提 などが、収益に対して保守的な内容になっている」と指摘した。同証では、業 績予想の修正を踏まえて通期営業利益予想を175億円と試算。段ボールケース の値上げ効果がけん引役となり、09年3月期は295億円まで拡大すると見込む。

また、EV/EBITDA(時価総額+純負債/営業利益+減価償却費)が 08年3月期8.96倍、09年3月期が6.76倍。レンゴーの過去の業績回復局面 では平均7.7倍程度といい、09年3月期の業績を踏まえれば、「現状の株価に は依然として割安感がある」(岡芹氏)という。三菱U証では、レンゴーの投 資判断「1(強いアウトパフォーム)」、目標株価1000円を継続した。

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