JT:第2四半期純利益49%増、ギャラハーで-通期営業益は減額(4)

たばこ販売数量世界3位のJT(日本たば こ産業)は31日、中間期の連結決算を発表した。第2四半期(2007年7-9月 期)の連結純利益は前年同期比49%増の693億円だった。買収した同5位の英た ばこ会社ギャラハーの業績が収益を押し上げた。同数値はブルームバーグが中間 期の実績から第1四半期を差し引いて算出した。

中間期の連結純利益は前年同期比9.2%増の1339億円だった。売上高は同 23%増の2兆9140億円、営業利益は同23%増の2192億円、経常利益は同14%増 の2026億円だった。国内たばこ事業は減収減益だったが、ギャラハー買収により、 海外たばこ事業が大幅に伸びた。買収を完了した4月18日から6月末までのギャ ラハーの業績が中間期に織り込まれている。

新生証券の松本康宏シニアアナリストは「ギャラハー連結化による収益増で 買収に伴う商標権の償却など減益要因はカバーできるだろう。ギャラハー効果を ストレートに評価したい。JTはいいお買い物をしたと思う」と述べた。

通期売上高、営業利益予想を下方修正

今期(08年3月期)の連結業績見通しは、国内たばこ事業の不振、前提為替 レートの変更などで売上高を従来予想から500億円下方修正。ギャラハー買収に 伴い発生する商標権の償却負担で営業利益も140億円、経常利益は120億円減額 修正した。ただ、純利益は従来予想を据え置く。地価高騰で固定資産売却益が計 画より増えるためで、同22%増の2560億円と3期連続の過去最高益となる見通 し。修正後の売上高は過去最高、営業利益、経常利益はともに6期連続の最高益 となる見込み。

今期の連結売上高は前期比33%増の6兆3600億円となる見通し。従来予想 は6兆4100億円だった。輸入たばこ販売が当初の想定より下回ることなどにより、 国内たばこ事業で300億円減額。為替レートの前提をこれまでの1ドル=120円 から118円に見直し、海外たばこ事業が200億円下振れる。

営業利益は同22%増の4050億円で従来予想を140億円引き下げた。商標権 の償却額約180億円を織り込み、海外たばこ事業の営業利益を100億円減額した ことが響く。EBITDA(償却前の営業利益)は5720億円で、会社側は「ほぼ 計画通りに推移する」(武田宗高副社長)とみている。経常利益は同19%増の 3700億円を見込み、これも120億円減額した。

通期見通しには、ギャラハーの年間業績予想の8.5カ月分が織り込まれてい る。規模拡大によるメリットや、欧州・ロシアなどに強いギャラハーとアジアが 地盤のJTによる地域補完、事業効率化などが業績に貢献する。ギャラハー買収 に伴う商標権の総額は約5232億円(約44億ドル)。のれん代は1兆7515億円 (約147億ドル)で09年3月期から償却を開始する。いずれも償却期間は20年。

JTの株価終値は前日比1万4000円(2.1%)高の66万9000円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE