【注目株】GCA、金融関連、日立、三井不、パイオニア、東電(2)

1日の材料銘柄は以下の通り。

GCAホールディングス(2126):1日付の日本経済新聞朝刊が取材源を明 らかにしない形で報じたところによると、同社と米投資銀行サヴィアン(カリ フォルニア州)が経営統合することで31日に基本合意した。GCAが自社株 を活用した株式交換でサヴィアンを吸収合併する予定で、事実上の「三角合 併」方式になるという。買収総額は900億円規模。

金融株:米ニューヨーク州のトマス・ディナポリ会計検査院長が30日発 表したリポートによると、ウォール街の今年のボーナスは「若干」減少する見 通し。7-9月期の信用市場混乱で証券会社の利益が縮小したことが背景。一 方、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)でフ ェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)引き下げ、4.5%に設定することを決議した。米国債相場は下 落。インフレと経済成長に対するリスクが「ほぼ均衡」すると述べたことから 12月まで金利を据え置くとの見方が広がった。2年債利回りは3.95%に上昇。

日立製作所(6501):10月31日に公表した2007年9月中間期の連結決算 (米国会計基準)によると、営業利益は前年同期の約6倍に相当する1217億 円となり、前回予想に沿った内容となった。前年同期に計上した原子力発電所 タービン事故対策費用がなくなった反動で、電力・産業部門の営業収益が黒字 転換したことなどが寄与した。通期業績予想は据え置き。

三井不動産(8801):戸建て住宅建築工事などを行う完成工事事業が減収減 益となった上、投資家向け分譲事業も低迷、9月中間期の連結純利益は前年同 期比6.7%減の368億円となった。大型商業施設やオフィスなどは好調に推移、 08年3月通期の連結純利益予想は前期比13%増の850億円で据え置いた。

三菱地所(8802):9月中間期の連結純利益が前年同期比14%減の254億 円だった。前期に売却した米不動産仲介会社からの収益貢献がなくなったこと などが響いた。同社の飯塚延幸副社長は「ビル事業は賃料改訂が順調に進んで おり、ビル賃貸は好調を維持している」と説明、マンションについても想定通 り堅調だと述べた。通期純利益予想は前期比13%減の850億円で据え置き。

パイオニア(6773):プラズマテレビの売り上げが欧米で計画を下回る見 通しになったとして08年3月通期の連結営業利益見通しを150億円から100 億円に33%引き下げた。販売計画を72万台から56万台に修正する一方で、前 提為替レートは1ドル=115円、1ユーロ=155円で据え置いた。山梨県南ア ルプス市に予定していたプラズマ新工場の建設も見送る。

TDK(6762):ハードディスク駆動装置(HDD)用の磁気ヘッドの受注 が拡大、9月中間期の連結営業利益は前年同期比23%増の471億円となった。 据え置かれた通期計画(900億円)に対する進ちょく率は52.4%。ブルームバー グ・プロフェッナルに登録されたアナリスト19人の通期営業益見通しの平均 値は911億円で、1株利益(EPS)は563円52銭。

NTTデータ(9613):地銀向けアウトソーシングなど金融機関関連が好調 に推移、9月中間期の連結営業利益は前年同期比0.3%増の376億円となり、 事前の会社予想を7.5%上回った。会社側は通期の営業益計画を950億円で据 え置いたが、アナリスト12人の同予想値の平均は982億円で上振れが見込ま れている。アナリストのEPS予想は1万9229円56銭。

サイバード・ホールディングス(4823):MBO(経営陣による自社買収) で非公開化する。投資ファンド「ロングリーチグループ」が設立した買収目的 会社が最大183億円を投じて同社株にTOBを行う。TOB価格は1株に付き 6万円で、31日終値の5万3600円より12%高い。急拡大が続く携帯インター ネット市場で成長機会を逃さないため、非上場会社としての柔軟・迅速な経営 体制にすることが必要と判断、サイバード取締役会も同TOBに賛同している。

日本ケンタッキー・フライド・チキン(9873):第2位株主の三菱商事 (8058)が最大308億円を投じて同社を完全子会社化する。11月1日から実施 するTOB(株式公開買い付け)の買い付け価格は1947円で前回約定日の30 日終値2165円より10%ディスカウントした水準。日ケンタキは同TOBに賛 同の意を表明。

新日本石油(5001):原油価格の高騰が継続、在庫評価益が膨らんだこと で、9月中間期の連結純利益は前年同期比32%増の848億円となった。石油精 製・販売部門の在庫評価で153億円、コスト削減で138億円の利益上乗せ効果 を発揮した。08年3月期の連結営業益は前期比50%増の2400億円になる見通 しで、前回予想より30億円の上振れとなる。純利益予想は1440億円。

東京電力(9501):08年3月通期の連結純損益は950億円の赤字になる見 通し。従来予想は650億円の黒字だった。新潟県中越沖地震の影響で停止した 柏崎刈羽原子力発電所の復旧費用などに1615億円の特別損失を計上する。原 油価格高騰で火力発電用の燃料費が大きく増えていることや、他社からの電力 融通のコスト負担増も響く。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):傘下の信販大手、三菱U FJニコスなどの業績悪化を主因に08年3月通期の連結純利益予想を6000億 円に減額修正した。従来予想は8000億円だった。米サブプライムローン関連 投資残高は2900億円で200億円の評価損が生じている。株主還元策としては 今期中に1億5000万株(1500億円)を上限に自社株買いを行う。

旭硝子(5201):薄型テレビの需要拡大に伴うTFT液晶用ガラス基板の 堅調、ロシアや中東欧を中心とした板ガラスの出荷増を背景に、07年12月期 の第3四半期累計(1-9月)の連結営業利益は1421億円と、前年同期から 41%増えた。据え置かれた通期計画1800億円(前期比32%増)に対する進ち ょく率は79%。また同社は、42%超を保有している韓国電気硝子の株式を、T OB(公開買い付け)で追加取得すると発表。買付代金は約117億円。

ライオン(4912):殺虫剤「バルサン氷殺ジェット」の回収に伴う特別損 失などが響き、07年12月通期の連結純利益は52億円にとどまる見通し。

5.6%の増益予想は一転、11%の減益となる見込み。ただ今回の修正は9月末 までの製品回収損失を反映させたもので、更なる下振れなども一部で警戒され ている。

アコーディア・ゴルフ(2131):国内普通社債(SB)250億円の発行条 件を決定。業界で初めてのSB発行で、調達資金は借入金返済、規模拡大に向 けたゴルフ場の新規買収にも充てる。

JT(2914):国内たばこ事業の不振や商標権の償却額180億円を織り込 むことを理由に08年3月通期の連結営業利益予想を4190億円から4050億円 に3.3%引き下げた。前期比では22%の増益で最高益を更新する。EBITD A(償却前の営業利益)は5720億円で、会社側は「ほぼ計画通りに推移す る」(武田宗高副社長)とみている。

タカラトミー(6758):1日付の産経新聞朝刊によると、同社は中国製玩 具への安全不信が世界的に広がったことを受けて、金額ベースで9割を占める 中国での生産を大幅に縮小する。ベトナム、タイなど中国以外での生産比率を 3年後に最大6割に高め、中国を7-4割に引き下げるという。