東電:今期、28年ぶりに赤字見通し-過去最大950億円の損失(3)

電力最大手の東京電力は31日、新潟県中越 沖地震に伴う原発停止の影響で、2008年3月通期の連結純損益が950億円の赤 字(従来予想は650億円の黒字)に転落する見通しだと発表した。単独では80 年3月期以来28年ぶりの赤字。

柏崎刈羽原子力発電所が地震で被災し稼働を停止。運転再開のめどは立っ ておらず、原油価格の高騰で火力発電用の燃料費が大きく増えていることや、 他社からの電力融通のコスト負担増が利益を圧迫。また、原発の点検・復旧費 用など1751億円の特別損失を中間期に計上したことも響いた。

過去最大の赤字になる見通しとなったことから、同社は会長、社長、常務 取締役の報酬を11月分から20%カット、執行役員の報酬を10%カットするこ とを決めた。都内で会見した勝俣恒久会長によると減俸の期限は定めておらず、 「ある程度の利益水準に戻るときまで」という。

同時に発表した07年9月中間期の連結決算によると、純利益は前年同期比 88%減の212億円となった。

また、東電は業績の悪化を受けて期末配当予想を見直した。従来は1株当 り35円としていた期末配当を30円にする。前期の期末配当実績は40円だった。 中間期には従来予想通り35円を配当する。勝俣氏は、業績が赤字に転じること で「申し訳ないという意思から、中間配当を35円に維持した」との意向を明ら かにした。

東京電力の株価終値は前日比50円(1.7%)高の2920円。

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