三井不:9月中間期の純利益6.7%減、完成工事が減収減益(4)

不動産大手の三井不動産が31日に発表し た9月中間期の連結決算によると、純利益は前年同期比6.7%減の368億円だっ た。大型商業施設やオフィスなどは好調を維持したが、戸建て住宅建築工事な どを行う完成工事事業が減収減益となったことや、投資家向け分譲の売却が下 期に偏ることが影響した。

売上高は前年同期比16%増の5941億円、営業利益は同0.8%減の637億円、 経常利益は同5.7%増の573億円だった。

同日、東京証券取引所で会見した曽田立夫副社長は「全般的に好調な決算 だった。オフィスビルは相変わらず好調で、需給はひっ迫している。マンショ ンの購買意欲も高い」と述べた。

賃貸事業は、前期に竣工・稼働した「東京ミッドタウン」など大規模商業 施設が収益に寄与した。三井不動産が保有するオフィス・商業施設の空室率は 今中間期は1.1%と引き続き低水準で推移し、好調な事業環境が続いた。一方、 投資家向け分譲は、今期は下期に売上高の計上が偏ることで、上期は減収減益 となった。完成工事事業では、三井ホームの受注工事残高が落ち込んだことが 響いた。曽田副社長は「三井ホームは季節的な要因で中間期はいつも赤字とな る傾向があるが、今期は若干大きい」と述べた。

三井不動産の決算短信をもとにブルームバーグ・ニュースが計算した第2 四半期(2007年7-9月)の連結純利益は前年同期比20%減の147億円。

2008年3月期の通期業績予想は売上高を1兆3800億円と従来予想の1兆 3900億円から引き下げた。完成工事事業の売上高を90億円減額修正したことな どが影響した。利益予想はいずれも据え置いた。純利益は前期比13%増の850 億円を見込む。

新生証券の宮川淳子シニアアナリストは三井不動産の中間期業績について 「東京ミッドタウンの通期稼働などで賃貸セグメントが大幅な増収増益となる など、総じて業績は好調を維持している。利益率が高い投資家向け分譲が上期 は少なかったことから、中間期の営業利益は減益となっている」と分析。通期 見通しについては「三井ホームの受注低迷で売上高を下方修正したが、賃貸の 利益上振れで相殺する。事業規模は小さいが、注文住宅が足元の不安要因にな っている」と指摘した。

三井不動産の株価終値は前日比20円(0.6%)高の3160円。