日本株(終了)上昇、好業績でデンソー急伸-三菱Uに自社株買い報道

東京株式相場は上昇。午前の取引終了後に 通期(2008年3月期)の業績予想を上方修正したデンソーを中心に輸送用機器 株が買われた。日経平均株価の上昇寄与度上位には、富士フイルムホールディン グス、デンソー、松下電器産業などが並び、好決算を発表した銘柄が相場をけん 引した。初の自社株買いを行うと一部で報じられた三菱UFJフィナンシャル・ グループを中心に銀行株も上昇。

日経平均株価の終値は、前日比86円62銭(0.5%)高の1万6737円63銭。 TOPIXは同12.86ポイント(0.8%)高の1620.07。東証1部の売買高は概 算で21億2318万株。活況とされる20億株を2日続けて上回った。

イー・エヌ・アセット・マネジメント・ジャパンのジョン・イーストン社長 は、「これまでの日本企業の中間決算は良好だ。今は日本株の買いの好機である と私は考えている」と話した。

FOMC待ちの中で業績相場

日経平均は小幅に下落して始まったが、午後の取引では上げに転じ、取引終 了にかけて上げ幅を拡大、この日の高値圏で取引を終えた。米連邦公開市場委員 会(FOMC)の結果を控えて午前は見送り気分が強かったものの、徐々に好決 算銘柄が相場を押し上げた格好だ。

午後の上昇転換のきっかけとなったのが、午前終了後に通期上方修正を発表 したデンソー。トヨタ自動車をはじめとした国内外自動車メーカーの生産増が業 績を拡大させた。午前はマイナス圏で推移する場面が多かったデンソーの株価は、 午前の終了間際に上げに転じて一時は9.1%高の4700円と、今年7月27日以来 の高値回復となった。自動車株全体の上昇につながり、輸送用機器指数はTOP IXの上昇寄与度1位。

東証1部の売買代金上位には、液晶材料の好調などで四半期(7-9月)連 結営業利益が前年同期比39%増となった富士フイルムホールディングス、減価 償却費が想定を下回り9月中間期業績が会社計画を上回った日東電工などが並び、 好決算銘柄は終日堅調に推移した。

三菱UFJ主導で銀行持ち直す、原油関連は軟調

午後2時ごろ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が初の自社株 買いを実施する方針を固めたと、日本経済新聞電子版で報道された。これをきっ かけに、相場は上げ幅を拡大。東証銀行指数は上昇に転じ、上げ幅を拡大してT OPIXの上昇寄与度2位となった。

ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長は、三菱UFJの自社株 買いの報道に関して、「本業の軟調さが払しょくされるわけではないが、本業が 低迷し株価がさえない中、自社株買いを行うことは好感できる」と指摘した。

半面、ニューヨーク原油先物相場の大幅安を受け、三菱商事や新日本石油、 国際石油開発帝石ホールディングスなどの石油関連株が下落。改正建築基準法に よる審査を国土交通省が緩和すると伝わり、前日に急騰した積水ハウスなどの住 宅関連株も売られた。

新興3市場はまちまち

国内新興3市場は、高安まちまち。ジャスダック指数は前日比0.4%安の

78.98、東証マザーズ指数が同1.4%安の944.06。一方、大証ヘラクレス指数は 同0.5%高の1428.08とプラスで終えた。

ジャスダック市場では、インターネット広告需要の低迷で08年3月期業績 予想を下方修正したオールアバウトが前日比2万円(16%)安の10万8000円と ストップ安。特別損失の計上で通期(08年3月期)の最終損益が赤字転落見通 しとなったエキサイトが大幅安。半面、日本アジアホールディングズが株式公開 買い付け(TOB)で子会社化すると発表したエーティーエルシステムズが大幅 反発した。

マザーズ市場では、既存タイトルの収益鈍化などで通期(07年12月期)業 績を下方修正したゲームオンが前日比3万円(15.4%)安の16万3000円でスト ップ安。半面、米ハーバード大学と提携し、新薬の開発に取り組むことが明らか になった新日本科学が大幅反発となった。

ヘラクレス市場では、調剤薬局事業の不採算店舗の閉鎖などの影響で通期業 績予想(07年9月期)を上方修正したメディカルシステムネットワークが前日 比2万円(16.4%)高の14万2000円でストップ高。半面、セキュリティ機器の 販売低迷の影響で9月中間期業績予想を下方修正したセキュアヴェイルが前日比 4000円(8.5%)安の4万3200円でストップ安となった。

駐車場綜合研が上場2日目で初値形成

地域新聞社は大証ヘラクレス市場にIPO(新規株式公開)した。初値は 14万円と、公開価格11万5000円に対して22%高となった。終値はストップ高 (値幅制限いっぱいの上昇)水準の16万円で終えた。

前日に東証マザーズ市場にIPOした駐車場綜合研究所は上場2日目のこの 日、ようやく売買が成立。初値は7万7500円と、公開価格(2万7000)の2.9 倍となった。終値は6万8600円となった。

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