米メリルのオニール前CEO、株式など約185億円相当を手に退社(2)

米証券取引委員会(SEC)への届け出に よると、米証券大手メリルリンチのスタンレー・オニール前最高経営責任者(C EO)は1億6150万ドル(約185億円)相当の株式報酬などを手に同社を去る ことになった。

メリルは30日、オニール氏が同日退任すると発表した。同社の30日付の 届け出によると、オニール氏は退職金や2007年の賞与は受け取らない。同氏が 既に得ている株式賞与については権利が認められる。

2007年7-9月(第3四半期)の84億ドルの評価損を受け、メリルの取締 役会はオニールCEOに退職金を支払わないことを決めた。過去に与えられた 株式報酬は損失につながった経営戦略に対して与えられたものだという皮肉を 指摘する声もある。

報酬コンサルタント、ブライアン・フォリーのマネジングディレクター、 ブライアン・フォリー氏は「オニール氏はリスクを取ったことへの報酬を手に メリルを去るが、その戦略は少なくともサブプライムに関する限り、最悪の結 果を招いた」と話した。

オニール氏はメリル勤続21年で得た株式報酬とストックオプション(自社 株購入権)と年金、繰り延べ報酬を自分のものにできる。最大3年間オフィス と秘書もメリルから提供される。

メリルの先の届け出によると、オニール氏は2月28日時点でメリルの普通 株136万株の権利を有していた。現在の価格では8900万ドルに相当する。06年 末の時点では115万株の権利を有していた。これらの株式への権利は今後、有 効になる。

メリルでは、このように遅れて権利が有効になる制限付き株式は一定期間 を置かずに退社した場合、権利が認められなくなる場合があるが、年齢と勤続 年数の合計が60年以上となり「引退」する場合は例外と認められる。届け出で 明らかにされたメリルとオニール氏の合意によると、この条件を満たしている オニール氏は、機密保持条項を順守し1年半の間競合他社に就職しなければ、 権利を失うことはない。30日付の合意によると、オニール氏は競合他社と提携 しない限り、自身で事業を開始することは「いつでも」可能だ。

株式に加えてオニール氏はストックオプションを保有している。メリルは 届け出で、29日の株価終値を基に、オニール氏の制限付き株式とストックオプ ションの価値を合計で1億3140万ドルと評価している。ほかに、現在価値で 2470万ドル相当の年金と、約540万ドルの繰り延べ報酬がある。

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