【個別銘柄】村田製、コマツ、サッポロ、ニチアス、日東電、松下電産

31日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは以下の通り。

村田製作所(6981):主力の大証で前日比11%安の6950円。一時1000円 (13%)安の6840円とストップ安(制限値幅いっぱいの下落)まで売り込ま れた。主力のコンデンサーが好調で上方修正期待を集める中、前日に発表した 中間決算では営業増益幅が1けたにとどまった。通期の利益見通しも据え置い たことで、失望売りが膨らんでいる。UBS証券が投資判断を買いから中立に するなど、引き下げの動きも出ている。

コマツ(6301):3.6%安の3760円と、この日の安値で午前を終了。30日 に発表した第2四半期(7-9月)連結業績において、連結売上高の8割超を 占める建設・鉱山機械部門の売り上げと利益が第1四半期(4-6月)比で減 少した。収益モメンタム鈍化への懸念で、売りが優勢となった。

サッポロホールディングス(2501):100円(13%)ストップ高の865円。 不動産事業で米モルガン・スタンレー証券と提携するなどと30日に発表、こ れを受けて買いが先行している。不動産事業でのさらなる収益拡大が期待され たほか、今回の発表が買収を提案している米系投資ファンドスティール・パー トナーズを刺激し、今後動きがあるのではとの思惑も出ているという。東証1 部値上がり率2位。

ニチアス(5393)、旭化成(3407):ニチアスは売り気配を切り下げ、 200円(19%)ストップ安の871円売り気配のまま午前の取引を終えた。耐火 性能について国の認定を不正な方法で取得していた同社の住宅用製品を、住宅 メーカーに10万棟分納入していたと発表。企業の信頼性にかかわる問題と懸 念されている。グループ企業の旭化成ホームズが同製品を使用した住宅が約4 万棟あることを発表した旭化成は3.3%安の888円と急反落。

日東電工(6988):5%高の5670円と続伸。一時は6.7%高の5760円を 付け、今年8月14日以来、約2カ月半ぶりの株価水準に回復した。減価償却 費が会社側の期初想定を下回ったことなどが奏功、2007年9月中間期の連結営 業利益は計画を2割上回った。通期での上振れも期待できるため、株価に割高 感がないとみた投資家から買い注文が入った。

松下電器産業(6752):3.8%高の2190円と4日続伸。30日に発表した第 2四半期(7-9月)の連結業績(米国会計基準)で、薄型テレビやデジタル カメラなどの販売好調によって売上高と営業利益が過去最高を記録、これを素 直に好感した形だ。

レンゴー(3941):5.6%高の828円と大幅続伸。段ボールの値上げが順 調に進んでいることを理由に、2008年3月期(通期)の業績予想を上方修正す ると30日に発表した。値上げ浸透を背景にした収益拡大を見込む買いが先行、 チャート上は窓を開けた急伸ぶりで、52週高値(858円、10月12日)が再度 視野に入ってきた。

ダスキン(4665):5.4%安の1930円。日用品販売やミスタードーナツ事 業を手掛ける同社は31日、ミスタードーナツでの飲料「フルーティミルク」 2商品で賞味期限切れ原材料(シロップ)の使用が判明したとして、同飲料全 3商品の販売を31日から中止したと発表。

エーザイ(4523):2.6%安の4830円。30日の取引終了にかけて値を下げ たが、この日も続落した。パーキンソン病治療薬「E-2007(開発コード 名)」の欧米での一部臨床試験で、会社側が計画していた有効性を示せなかっ たことが引き続き嫌気された。乳がん治療剤「E-7389」の新薬承認時期も3 カ月程度先送りされるため、新薬開発面での遅れが投資家の売りを誘っている。

京セラ(6971):1.8%高の9670円と反発。30日発表の9月中間期の営業 利益は増益を確保、通期予想も据え置いたことで安心感が広がり、さらに投資 指標面から見た割安感も買い戻しの動きにつながっている。

高砂香料工業(4914):9.8%高の843円と4日ぶりに急反発し、52週高 値を更新。猛暑効果などで、売り上げの7割を占める国内フレーバー部門が飲 料向けに好調なほか、医薬中間体も国内外向けに伸びている。今期(2008年3 月期)業績が従来見通しを上回る見込みとなったことに加え、修正後の会社計 画も依然保守的として、再増額期待が高まっている。クレディ・スイス証券は 目標株価を引き上げた。東証1部値上がり率5位。

森永乳業(2264):11%安の370円と急落し、東証1部値下がり率2位と なった。原材料価格の高騰や販売促進費の増加が響き、9月中間期の連結経常 利益が従来予想の増益から減益になったもようだと30日に発表。収益性が低 下しており、今後の業績の不透明さを嫌気した売りが優勢だ。

富士フイルムホールディングス(4901):5.7%高の5420円と3日続伸。 前日に発表した中間決算では、主力事業の好調とコスト削減で営業利益が前年 同期比2.1倍の1087億円と過去最高になった。好調な中間期の実績を受け、 通期の営業利益予想も上方修正した。

キリンホールディングス(2503):0.4%高の1584円と小幅高。原材料価 格上昇のため、ビールなど製品価格を来年2月1日に改定すると発表した。ビ ールなどの生産者価格引き上げは90年3月以来。

武富士(8564):2.7%高の2910円と5連騰。ドイツ証券では30日付で 投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

地域新聞社(2164):千葉県を中心にフリーペーパーを発行する同社が大 証ヘラクレス市場に新規上場した。公開価格11万5000円に対し、初値は2万 5000円(22%)高の14万円。その後15万2000円まで上げる場面もあるなど、 順調なスタートを切った。同業と比較した収益の安定性や今後の事業拡張見通 しなどが評価された。午前終値は14万5000円。

駐車場綜合研究所(3251):30日に東証マザーズ市場へ新規上場しており、 上場2日目の31日に売買が成立した。午前10時16分すぎに付いた初値は7 万7500円と、公開価格(2万7000円)の2.9倍に相当する評価を受けた。午 前終値は7万5500円。

東京エネシス(1945):12%安の724円でと急反落し、午前の東証1部下 落率1位。30日に発表した9月中間期の連結純利益は6億6600万円(前年同 期比23%減)と、従来計画の10億6000万円から下振れ。材料費や外注費の上 昇、新潟県中越沖地震により一部工事の完成が下期にずれ込んだことなどが影 響した。通期見込みも従来の18億円から13億5000万円に減額。

武蔵精密工業(7220):8.2%安の3470円と急反落し、一時ストップ安水 準の500円(13%)安の3280円まであった。30日発表の9月中間期の連結営 業利益は83億8700万円(前年同期比57%増)と、従来計画の85億円に対し てわずかに未達。北米や欧州、アジアは増収、国内も主力のホンダ向け販売が 堅調だったが、営業利益ベースでは海外子会社向け設備販売の減少が影響。通 期計画の165億円(前期比41%増)は据え置き。

セーレン(3569):5.1%高の867円と4日続伸。30日発表の9月中間期 の連結純利益は前年同期比37%増の25億6100万円と過去最高、事前計画の 22億5000万円からも上振れ。シート、エアバッグ事業は国内の低調、販売価 格の下落、原油高によるコスト増が圧迫要因ながら、海外の数量増効果が出る。