訂正:ジャナス:日興Aと組み国内籍投信を初提供へ、2つの投資戦略

米投資信託会社ジャナス・キャピタル・ グループのジャナス・キャピタル・インターナショナルは、得意とする集中投 資型の運用を日興アセットマネジメントと組んで、国内公募投信の形で初めて 提供し、個人向け残高の積み上げを狙う。さらに、独自色がある数学的手法の 株式運用を武器に日本で年金資金向けの販路を広げ、将来は日本における資産 残高10位以内の運用会社を目指している。9月に東京支店長に就任した荒木 成則氏が、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

ジャナスの主な投資戦略は、ファンダメンタルリサーチに基づくものと数 学的理論に基づくものの2つ。今回の日興アセットとの新ファンドの特徴でも あり、企業の本質的価値に対して株価が割安な上、下値余地に比べて上値余地 が大きい40-70銘柄に集中投資する「コントラリアン・アプローチ」も、こ うした基本戦略の中で培われている。

国内籍公募投信で初提供

個人向けを拡大させるため、ジャナスは日興アセットマネジメントと組ん で10月31日に追加型株式投信「日興・ジャナス・グローバル・オポチュニティ・ ファンド」を投入する。この手法を国内籍の公募投信で日本の一般投資家に提 供するのは初めて。なお、外国籍ではシティバンクが販売している「ジャナ ス・セレクション」シリーズがあり、19日現在の純資産総額は12億ドル(約 1370億円)。

日興アセットでは、ジャナスと組んだ背景について「株式運用に特化した ジャナスの企業分析・投資手法が優れていることは運用実績が示している」 (商品企画部商品開発グループの堀内幹郎シニア マネージャー)と説明する。 ジャナスが同じ手法で2000年から運用している米国籍の投資信託「ジャナ ス・コントラリアン・ファンド」は、過去5年間の投資収益率が28%と、S &P500種指数の14%を上回っている。

新興国を含めた世界の株式を投資対象とし、企業価値が過小評価されてい る人気がない銘柄や、認知がなく成長性が過小評価されている銘柄、さらに今 回のサブプライムローン問題などのように、ピンチな状況で業績が正しく評価 されていない銘柄に集中投資する。米サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン問題によって、今夏以降世界の株式市場は混迷を極めているが、 「投資銘柄の見極めが難しいこのような時期にこそ、市場心理に流されず、独 自の判断基準にのっとった同手法の強みを発揮できる」(堀内氏)と、日興ア セットでは期待している。

ファンドの販売会社は日興コーディアル証券。15日に当初募集を開始し てから約1週間が経過したが、投資家の反応は良いという。

機関投資家向けも強化したい

ジャナスの最終投資家は個人が圧倒的に多いが、「今後は機関投資家向け を強化したい」(荒木氏)意向だ。そこで活躍しそうなもう1つの投資手法が、 数学的理論に基づいたリスク管理型の株式運用。「ピュアな数学的アプローチ は日本でまだなく、特色ある商品として年金を中心とした機関投資家に紹介し ていきたい」(荒木氏)という。

投資信託協会によると、国内籍の公募投信の資産残高は9月末時点で80 兆4356億円と、この1年間で18兆円を積み増して急拡大を続けている。しか し財務省によると、個人金融資産に占める割合は6月末時点で5%と、米国の 14%と比較して依然低水準だ。荒木氏は、インターネットなど新しい販路が増 えていることもあり、「これまでと同じペースで資金が流入し、近い将来に残 高が倍増するだろう」と予想する。

業界を取り巻く環境は明るいものの、一方で「世界の優秀な運用会社が日 本市場に参入して業界内の競争は激化する」と荒木氏はみており、「勝敗の分 け目は規模と特徴」(同氏)になりそうだ。ジャナスは、特徴ある商品を手に 日本市場での存在感を高めようと、「当面は日本の投信会社や金融機関と組ん で投信を投入し、知名度向上に努める」(児玉早人マーケティング・ダイレク ター)方針。インタビューは15日に行われた。

--共同取材 小笹 俊一 Editor:inkyo

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