米国債:ほぼ変わらず、消費者信頼感低下で再び利下げ観測が(2)

米国債相場はほぼ変わらず。午前に発表 された10月の消費者信頼感指数の落ち込みが予想以上だったことから、一時 みられた連邦公開市場委員会(FOMC)は金利を据え置くとの観測が後退し た。

消費者信頼感指数が発表される前の米国債相場はFOMCが利下げしない 可能性があるとの見方から下落し、2年債利回りはここ1週間での最高を記録 する場面があった。

モルガン・スタンレーの米国金利ストラテジー部門責任者、ジェームズ・ キャロン氏は、「利下げは今後の景気の弱さを表す兆候だ。その結果、利回り が低下し、市場参加者の間では、FOMCがさらに数回にわたり追加利下げを 実施するとの観測が広がるだろう」と話した。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時8 分現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)未満上げて3.81%。2年債価格(表面利率3.625%、2009年10月償還) は1/32未満下げて99 21/32となった。一時2年債利回りは3.84%まで上昇し た。10年債利回りは4.38%で変わらず。

消費者信頼感指数

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが30日に発表した10月の米消 費者信頼感指数は95.6と、前月の改定値99.5(速報値は99.8)から低下。 2005年10月以来の最低水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミス トの予想中央値は99.0だった。住宅価格下落や燃料高騰、雇用見通しの悪化 などに対する懸念が背景だった。

金利先物市場動向によると、31日のFOMCの会合でフェデラルファンド (FF)金利誘導目標が0.25ポイント引き下げられる確率は94%と前日の 98%から低下した。また4.75%で据え置きの確率は6%と、前日の2%から上 昇した。

30日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると市場は

0.25ポイント利下げを確信しているが、当局者はまだ、0.25ポイント利下げ と据え置きの間で心を決めてはいない。また0.5ポイント利下げを真剣に検討 する可能性は低いと報じた。

資産運用会社セージ・アドバイザリー・サービシズのパートナー、マー ク・マックィーン氏は、「市場はFOMCの31日の発表に神経質になってい る。0.25ポイントの利下げの可能性が言われているが、一方では金利据え置き の見方もある」と語る。

住宅市場の落ち込みまだ続く

2年債利回りは先週、2005年9月以来の低水準となる3.69%を記録、住 宅市場の悪化がリセッションを招く可能性に債券が買われた。10月15日の同 利回りは4.20%を超えていた。

8月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅 価格指数(全米20都市)は前年同月比で4.4%低下と、2001年の調査開始以 来で最大の低下幅を記録した。同指数はこれで8カ月連続での前年同月比マイ ナス。

ポールソン米財務長官は訪問中のインド・ニューデリーで講演し、住宅市 場の落ち込みは終わりを迎えていないと述べた。