東証:ロンドン証取とプロ向け市場の創設で合意-08年中に開設へ(3)

東京証券取引所グループは30日、ロンド ン証券取引所と共同で、機関投資家などに取り引きを限定した「プロ向け市場」 を創設することで合意したと発表した。ロンドン証取の新興企業向けのAIM (代替投資市場)を参考に、現在の上場基準を満たさない企業の株式などの上場 を誘致して世界の投資マネーを呼び込む狙いだ。2008年中の開設を目指す。

斉藤惇社長は、同日の会見で「アジア企業が東証に上場したがらない理由は 言語と会計問題にある」と指摘。新市場では「英文での情報開示を認めたり、逆 に日本版SOX(内部統制)法の適用や四半期開示の例外とする」方針。日本や アジアのベンチャー企業の誘致を進める。時期は未定だが、合弁で設立する市場 運営会社の「出資比率は50対50を考えている」(斉藤社長)という。

東証は、国際競争力強化策としてロンドン証取のほか、ニューヨーク証券取 引所とも業務提携で契約を締結、シンガポール取引所の株式約5%を取得するな ど海外取引所との連携を強化している。一方、政府は内外の投資家の日本市場へ の資金流入を狙いプロによる株式取引などでは規制を緩和。金融審議会(首相の 諮問機関)もプロ向け市場創設に向けた議論を進めている。

一方、11月1日に業務を開始する東証自主規制法人の林正和理事長が就任 後、初めて記者会見し「独立した自主規制機能を発揮し、市場の公正性をより一 層確立していきたい」と決意を述べた。同法人の運営については、「証券市場は 大きく変動しており、市場参加者の話しに耳を傾けていく柔軟性も大事だ」とし、 市場の国際化や取り引きの多様化などにも対応していく考えを示した。