ミシュキンFRB理事は知的「パワーハウス」、発言への注目集まる

米連邦準備制度理事会(FRB)の最も新し いメンバー、ミシュキン理事は、金融政策の方向を占う上で注目すべき数少な い当局者との評判が高まっている。

同理事が9月に行った2回の講演は、意表を突いた同月18日の0.5ポイン ト利下げへのヒントを最も色濃く含んでいた。同理事の講演内容は後日、米連 邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ理由の説明に反映された。

マクロエコノミック・アドバイザーズのエコノミスト、ブライアン・サッ ク氏は「ミシュキン理事の講演には注目する」と話す。同理事は「予防的アプ ローチへの支持を表明していたが、これは9月の大幅利下げ決定の説明になる」 とサック氏は指摘した。

ミシュキン理事の発言はFOMC内でも重視されている。同理事は就任か ら1年余りで、ライル・グラムリー元FRB理事が知的「パワーハウス」と呼 ぶ4人のFOMCメンバーの1人になった。コロンビア大学の経済学教授とし ての長い経験やニューヨーク連銀の調査ディレクターなどを務めた経歴、共同 研究などでのバーナンキFRB議長との近しい関係も同理事の財産だ。

グラムリー元理事は「バーナンキ議長と近いことがミシュキン理事の強み だ」と話す。他のパワーハウスはバーナンキ議長とコーンFRB副議長、イエ レン・サンフラシスコ連銀総裁だ。

FOMCは30、31日の会合で、金融政策を決定する。市場はフェデラルフ ァンド(FF)金利の誘導目標が現行の4.75%から0.25ポイント引き下げられ ると予想している。9日に公表された9月FOMCの議事録は、与信環境のタ イト化と住宅調整の悪化が生産と雇用の弱さに拡大する懸念を指摘した。

ミシュキン理事は9月10日の講演で、金融市場の混乱は住宅以外の「経済 活動に深刻な下振れリスクをもたらす」との考えを示した。9月1日にシンポ ジウムで発表した論文では、住宅価格落ち込みに対して「積極的」に利下げを することが有効だとの理論を展開した。

コロンビア大学でミシュキン理事と同僚だったリチャード・クラリダ氏は 「ミシュキン理事の公の発言と、FOMCの決定や議事録を見ると確かに、同 理事がバーナンキ議長と並んで0.5ポイント利下げを強く支持したことがうか がえる」と述べた。

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