9月の消費支出は残暑の影響で2カ月連続の増加-失業率は悪化

9月の一世帯当たりの実質消費支出は前年比 で2カ月連続増加した。残暑が長引いたため秋物衣料が苦戦したものの、飲食料 費の増加が消費を押し上げた。前年9月に比べて休日が多いことなどもプラス要 因となった。雇用情勢では完全失業率が4.0%となり、2カ月連続の悪化となった。

総務省が30日発表した家計調査によると消費支出は28万1448円で、前年同 月比では実質3.2%増となった。前月比(季節調整済み)では実質0.7%の増加。 事前の民間エコノミスト34人を対象にしたブルームバーグ調査の予想中央値は前 年比1.4%増だった。

第一生命経済研究所の長谷山則昭副主任エコノミストは発表前のリポートで、 「9月は残暑が厳しかったことから秋物衣料の売れ行きが良くなかった」としな がらも、「今年の9月は前年と比較すると休日が2日多い。3連休も2回あり、 曜日要因によってサービス消費などが押し上げられた」と予測した。

9月の個人消費関連の指標にばらつきが出ている。景気ウォッチャー調査の 現状判断DIは6カ月連続で悪化した。このほか、百貨店やスーパーの売上高も 落ち込んだ。その一方で、消費態度指数は「耐久消費財の買い時判断」などの指 数が上昇したため前月比で5カ月ぶりに上昇。小売業販売額は飲料、エアコンな どの販売が伸びて2カ月連続のプラスだった。

また、労働力調査では失業率は4.0%となった。前月比0.2ポイント上昇。男 女別でみると、男性は4.0%と前月比0.2ポイントの上昇。女性は4.0%と同0.3 ポイントの上昇だった。ブルームバーグ調査では、41人の民間エコノミストが

3.8%(中央予想値)を予測していた。

モルガン・スタンレー証券の佐藤健裕チーフエコノミストは発表前に、「年 後半の景気は製造業中心に回復基調に戻る」としたうえで、労働市場のひっ迫傾 向は変わらないと指摘。そのうえで「労働需給は一段と引き締まっており、先行 きも雇用環境の改善が続く見込みで、失業率は振れを伴いながらも、3%台前半 に向け、07-08年度を通じて緩やかに低下する」とみていた。

厚生労働省が同日発表した9月の有効求人倍率(1人当たりの求人の割合、 季節調整値)は1.05倍(前月は1.06倍)に低下した。予想値は1.06倍。正社員 有効求人倍率は0.62倍(前月は0.61倍)で雇用好調を裏付けた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE