PIMCOグロス氏:米金融当局は3.5%まで利下げへ-与信収縮防止で

債券ファンド最大手、米パシフィック・イ ンベストメント・マネジメント(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は 29日に同社ウェブサイトに掲載したリポートで、米金融当局はリセッション(景 気後退)回避のためフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の4.75% から3.5%まで引き下げるとの予想を示した。

同氏はまた、投資家が高リスク融資への投資を回避するなかで貸し手が慎 重な融資姿勢に転ずる結果、与信が明白に縮小することはないものの、伸びは 「目立って減速するだろう」と述べている。

グロス氏はFF金利の誘導目標がインフレ率を約1%上回る水準まで低下 する必要があるとして、「米経済はリセッションの様相を強めている。このため、 1970年代初め以来の与信縮小を防ぎ、安定化させるためには、実質金利が1%、 FF金利が3.5%となることが必要だ」と記述している。

同氏は今月先に、米政策金利が向こう6-9カ月で3.75%まで引き下げら れるとの予想を示していた。同氏は1年余り前から07年の米利下げを予想して いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月に利下げを実施している。先 物金利は30、31日のFOMCでの0.25ポイント利下げの確率を98%織り込ん でいる。12月11日のFOMCまでに政策金利が4.25%まで引き下げられる確 率は69%とみられている。