米メリルリンチの巨額損失は「ひどい」-元CEOのタリー氏

米証券大手メリルリンチの最高経営責任者 (CEO)として1990年代に同社の株価を3倍にしたダニエル・タリー氏は28 日までに、同社の2007年7-9月(第3四半期)の大幅赤字を「ひどい」と酷 評し、スタンレー・オニールCEOを非難した。

メリルのCEOを4年間務めたタリー氏は27日、フロリダ州の自宅から電 話インタビューに答え、メリルの現・元従業員の一部も同じ考えだと語った。 同氏はオニールCEOを交代させるかどうかは取締役会が決めることだとして コメントを避けた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライ ン版)は28日、オニールCEOが辞任を決意したと報じた。

タリー氏は「このようなことは過ぎ去り、メリルはまた、過度なリスクを 取ることなく繁栄を続けるだろう。リスクを取り過ぎていたことは明らかだ」 と語った。

メリルは先週、84億ドル(約9600億円)の評価損と創業以来最悪の四半期 赤字を発表した。年初来29%の株価下落に不満を抱く株主はオニールCEOの リスク管理能力に疑問を呈していた。WSJ紙によると、取締役会は26日に会 合を持ち、オニール氏の更迭について協議した。

タリー氏は「大勢の現・元従業員と話したが、皆『ひどい』と思っている。 私もそうだ」として、「ニューヨーク・タイムズ(NYT)やバロンズなどの 新聞にメリルがこのような形で報じられるのは耐え難い」と話した。

NYT紙はメリル社内に不満が高まっており、取締役会は早急に行動を迫 られるだろうと報じていた。同紙は資産運用会社ブラックロックのローレンス ・フィンクCEOがオニール氏の後任として有力候補だとしている。