米国株(26日):反発、マイクロソフト好決算で買い-ダウ135ドル高(2)

米国株式相場は反発。ソフトウエア最大手 マイクロソフトと住宅ローン大手カントリーワイド・ファイナンシャルの決算 を手掛かりに、投資家は企業収益がまだ拡大するとの見方を強めた。

S&P500種株価指数は週間ベースで上昇、過去7週間のうち上昇したのは 6週間。これまで7-9月期決算を発表したS&P500採用企業301社のうち 65%がアナリスト予想を上回った。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 平均によると今年の企業の増益率は7%増、2008年は12.3%増が見込まれてい る。

マイクロソフトは四半期売上高が市場予想を10億ドル以上も上回ったこと が好感され9.5%上昇し、6年ぶり高値を記録した。カントリーワイドは少な くとも1982年以来の大幅高。同社は7-9月期業績が底だったと述べたのが 手掛かりになった。

S&P500種株価指数は前日比20.88ポイント(1.4%)上げて1535.28となっ た。ダウ工業株30種平均は134.78ドル(1%)高い13806.7ドル。ナスダック 総合指数は53.33ポイント(1.9%)上昇して2804.19で終了した。

シルバークレスト・アセット・マネジメント(ニューヨーク)で85億ドル の資産運用に携るスタンリー・ナビ氏は、「この日の米株市場はおそらく、世 界で最も投資妙味の高い資産だった。7-9月期の企業業績は前年と比べて横 ばいになるだろうが、それでもがけから落ちているという状況ではない」と語 った。

7-9月期の企業業績

S&P500に採用されている企業の7-9月期業績は平均で0.8%の減益。減 益率はブルームバーグがまとめたアナリスト予想の半分だった。減益は2002 年以来初。ただし金融企業を除くとS&P採用企業の業績は前年同期比11%の 増益。市場予想では4.8%の増益だった。

マイクロソフトの好決算を受けて、S&P500種に採用されるソフトウエア 企業の株価指数は4.1%上昇と、2003年4月以来の大幅高だった。同社の純利 益は前年同期比23%増の42億9000万ドル(1株当たり45セント)。ブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想の同39セントを上回った。売上高は前年 同期比27%増の138億ドルだった。マイクロソフトによると、通期1株利益は

1.78-1.81ドル、売上高は588億-597億ドルとなる見通し。アナリスト予想平 均では1株利益は1.73ドルと見込まれていた。

金融株が堅調

S&P500種は今週に入り2.3%上昇、前週の下落の半分以上戻した。ダウは

2.1%高。ナスダックは2.9%上げた。

カントリーワイドは32%上昇。同社の7-9月期決算は25年ぶりの赤字だ ったが、10-12月期と2008年は黒字を取り戻すとの見通しを示した。

メリルリンチも高い。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT、オンライン 版)はスタンレー・オニール会長兼最高経営責任者(CEO)が米銀ワコビア と、合併の可能性について協議したと報じた。事情に詳しい複数の関係者の話 を基に伝えたもので、同CEOは取締役会の承認を得ていなかったという。

この日の株式相場の上昇は、ドイツ銀証券のアナリスト、マイク・マヨ氏が メリルリンチが買収されるなら、1株当たり100-120ドルの値が付くとの見 方を示したことも追い風だった。

S&P500種に採用される金融株は2.5%上昇と、産業別10指数のなかで値 上がり率トップだった。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスやベアー・ スターンズ、ゴールドマン・サックス・グループはいずれも買われた。

石油株

米製油大手テソロは2002年12月以来で最大の値上がりを記録。資産家カー ク・カーコリアン氏の投資会社、トラシンダは1株64ドルのTOB(株式公 開買い付け)でテソロの株式16%を取得する意向を表明した。

製油大手のバレロ・エナジーはニューヨーク原油先物相場の上昇を材料に上 昇した。この日のニューヨーク原油先物は一時、初めてバレル当たり92ドル を上回る場面があった。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は3対11。出来高概算は 14億株。3カ月平均を12%下回った。