浜岡原発運転停止訴訟、住民訴え退ける-静岡地裁が判決言い渡し(2)

東海地震による建物倒壊で放射能漏れの恐れ があるとして中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)1-4号機の運転差し 止めを地元住民らが求めた訴訟で静岡地裁(宮岡章裁判長)は26日、住民側の訴 えを退ける判決を下した。

この決定について原子力安全・保安院の薦田康久院長は「中部電力が勝訴した との連絡を受けた」と経済産業省内で述べた。判決骨子が手元になく詳細は不明と 前置きしながら「国としても地震について対策を取っており、その流れが考慮され たのではないか」と語った。原子力安全・保安院は、エネルギー施設や産業活動の 安全確保が使命の国の機関、経産省に本院がある。

市民団体は2002年4月に浜岡原発1-4号機の運転停止仮処分を、2003年7 月には同じ内容での本訴訟を提起した。本訴訟については6月15日に結審、仮処 分は7月19日に終結していた。

市民側は、政府の中央防災会議が東海地震として想定している以上の地震が起き る可能性があり、地盤が悪い浜岡原発は事故が発生する恐れがあると主張した。

これに対して中部電側は、中央防災会議の想定は地震学などの知見の総結集であ り、想定自体も大きめとしている。浜岡原発の地盤は安全性に余裕があり、大地震が 発生しても事故防止対策は十分と主張していた。

浜岡原発は5号機まであり、電気出力は計499.7万キロワット。5号機は2002年 1月の運転開始(4号機までは93年までに運転開始)で、市民側は訴訟の対象に含め ていない。

中部電株の午前終値は、前日比50円(1.8%)安の2810円。