日本株は反発、好業績のソニー高い-原油高値で石油株も上昇(2)

午前の東京株式相場は反発。前日に決算を 発表したホンダやソニー、キヤノン、野村ホールディングスなどが売買を伴って 上昇した。前日のニューヨーク原油先物相場が1バレル当たり90ドルを突破し て過去最高値を更新したことを受け、在庫評価益の増加観測から国際石油開発帝 石ホールディングスなどの鉱業株、三菱商事などの大手商社株、新日本石油など の石油製品株といった石油関連株も買われた。

午前の日経平均株価終値は、前日比99円71銭(0.6%)高の1万6383円 88銭。TOPIXは同10.87ポイント(0.7%)高の1558.94。東証1部の売買 高は6億8598万株。東証1部の騰落状況は値上がり銘柄795、値下がり763。

安田投信投資顧問の茶野宏ファンド運用部長は、「サブプライム(信用力の 低い個人向け)ローン問題の影響などで国内企業の決算内容を警戒していたが、 これまでのところ上期は堅調に推移しているという印象だ」と話した。

ソニー売買高は昨日越す

午前の日経平均は反発して始まった。一時は140円高まで上昇し、シカゴ先 物市場(CME)の日経平均先物12月物の25日清算値(1万6395円)を上抜 けた。米国景気の動向など外部環境に振らされてきた日本株市場だが、この日投 資家が注目したのが本格化している国内企業の決算内容だ。

東証1部の売買代金上位には、ソニーやホンダ、キヤノン、野村ホールディ ングスなど、前日に決算を発表した銘柄が上昇。日経平均の上昇寄与度上位には、 ホンダとソニーが1、2位を占め、相場をけん引した。デジタルカメラなどエレ クトロニクス部門の好調で、第2四半期(7-9月)の連結純利益が前年同期比 44倍となったソニーは午前だけで997万株の売買をこなし、前日1日の626万 株をすでに上回る。海外販売の増加などで第2四半期連結純利益が過去最高益と なったホンダも急反発。

流動性維持期待でPER再考

前日の日経平均の今期予想PERが9月18日以来の17倍割れとなるなど、 日本株に割安感が漂う中、決算をきっかけに投資資金が流れ込んだ格好だ。安田 投信の茶野氏は「来週30日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で 利下げ期待があり、市場では過剰流動性が続くとの期待がある」という。

米政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の先物相場から算出、市 場が織り込むFRBの利下げ度合いをブルームバーグ・プロフェッショナルで見 ると、4.75%から4.5%に下げるとの見方が69%と、1週間前の53%から増え ている。

利下げ期待は、原油価格の騰勢に現れている。前日のニューヨーク商業取引 所(NYMEX)で取引される原油先物12月限は、前日比3.36ドル(3.9%) 高の1バレル=90.46ドル。一時は90.60ドルまで買い進まれ、1983年の先物取 引開始以来の最高値を更新した。時間外取引でも買いが先行し、一時1バレル= 91ドル10銭を付けた。

午前の日本株市場では石油関連銘柄が買われ、TOPIXの業種別上昇率の 上位には、卸売業、鉱業、石油・石炭製品指数などが並んだ。

売買は低調、ディフェンシブ弱い

もっとも、日経平均はシカゴ先物市場(CME)の日経平均先物の清算値を 上抜けた後は上値が重かった。午前の東証1部の売買代金は1兆134億円と、商 いは盛り上がらなかった。中部電力などの電気・ガス株、第一三共などの医薬品 といったディフェンシブ業種が下落。鉄鋼や海運なども売られた。

個別では、ホンダの新型車対応費用などが想定以上にかさみ、9月中間期の 連結営業利益が前年同期比21%減となったショーワのほか、新製品の普及の遅 れなどで、通期(08年3月)の業績予想を下方修正したエー・アンド・ディな どが大幅安となった。