ショーワがストップ安、新型車対応費用膨らみ業績悪化-野村証格下げ

ホンダ系部品メーカーのショーワの株価が 前日比200円(14%)安の1195円とストップ安(制限値幅いっぱいの下落)。 ホンダの新型車対応費用や原材料費用が想定以上にかさみ、9月中間期の連結 営業利益が前年同期比21%減の65億円に落ち込んだ。08年3月期の減益幅が 従来予想から拡大する見通しとなって株価に割安感がなくなり、一気に年初来 安値を更新している。

野村証券金融経済研究所は25日付で、ショーワの投資判断をこれまでの「2 (買い)」から「3(中立)」に引き下げた。森脇崇アナリストは投資家向け メモで、今回の業績発表により「秋に発売された『アコード』や『フィット』 向けのパワーステアリング、ショックアブソーバの生産コストが想定以上に膨 らんでいることが明らかになった」と指摘。北米では現地調達を推進している が、「想定通りの原材料が納入されずに生産が混乱しているもよう。日本でも エンジニアが新機種生産の対応に追われ、通常のコスト削減が進められない状 況」に懸念を示す。

ショーワが25日に発表した中間期連結決算によると、営業利益を押し下げ た要因は、ホンダの新型車の対応費用などで8億円、工場統合による生産移管 費用が5億円、原材料のコスト上昇で3億円。一方、売上高は同7.9%増の1377 億円。主な内訳は、四輪車用が同7.9%増の924億円、二輪車用が同8.9%増の 428億円。

通期減益幅が拡大へ

中間決算を踏まえて同社は08年3月期の業績予想を修正した。新型車対応 費用で15億円、生産移管費用で6億円などを見込み、通期営業利益は前期比27% 減の130億円と従来予想から20億円減額した。一方、売上高は同8.2%増の2835 億円と、従来予想と比べ255億円増やした。

野村証券ではこれまで、「アコード」や「フィット」の生産増加に伴う増 産効果が下期以降の利益拡大要因になるとみて、08年3月期の連結営業利益を 前期比10%増の194億円と、会社計画を大幅に超過する業績予想を立てていた。 しかし「生産混乱の影響が予想以上に大きく、コスト削減も期待しにくくなっ た」(森脇氏)ため、同29%減の126億円へ下方修正した。08年3月期基準の 株価収益率(PER)は17倍と、主要な自動車部品23社の平均14倍を上回り、 株価に割安感はなくなったとしている。