ヤフー株がストップ安、中間純利益9.2%増もアナリスト格下げ(3)

ポータル(玄関)サイト国内最大手のヤフ ーの株価が売り気配で始まり、午前9時46分過ぎにストップ安(値幅制限いっ ぱいの下落)となる前日比5000円(9%)安の5万800円で寄り付いた。 その 後も一時的に下げ渋る場面もあったが、午前は、再びストップ安水準で売り気配 のまま終了。中間業績を受けて証券会社各社が相次いで投資判断を引き下げたこ とから、売りが膨らんでいる。

ヤフーは24日の取引終了後に、広告事業などが好調だったとして9月中間 期連結純利益が前年同期比9.2%増の293億円だったと発表した。不動産、オー クションなどの法人向けネット事業も順調に推移。しかし、証券各社が業績発 表を受けてヤフー株の投資判断を引き下げており、52週高値(5万9000円、10 月23日)にあった中で、一段の株高期待が後退した。

成長予想も保守的で期待外れか

クレディ・スイス証券の村上貴史アナリストは、中間業績については「まず ますの内容だ」と指摘。一方で、業績の見通しについては市場の期待はもう少し 高かったといい、電子商取引や広告の伸長などでは「期待外れの部分もあった」 (同氏)とする。

きょうの株安は、「やや上がり過ぎていた調整段階」と村上氏。同証では、 ヤフーの目標株価4万6000円を据え置いている。

JPモルガン証券は25日付で「オーバーウエート」から「中立」に引き下 げた。ヤフー担当の佐藤博子アナリストはレポートで、「第2四半期業績につい ては大きなサプライズはない」と分析。投資判断引き下げの理由として、「株価 はすでに目標株価に達しており、保守的な第3四半期の会社予想に大きなアップ サイド・サプライズがなかったため」とした。

ヤフーが24日発表した、第3四半期(同年10-12月)業績予想では売上高 が684億-708億円、営業利益297億-311億円、純利益166億-175億円を見 込む。9月から連結子会社化した広告販売事業を手掛けるオーバーチュアが3カ 月分連結されることで売上高は大きく拡大する見通し。9月単月で約30億円分。 またグループ全体の売上連動費や減価償却費などの販管費用も増加するため営業 費用は前四半期比約82億円増加する見通しだと発表している。

ゴールドマン・サックス証券でも25日付で、「買い」から「中立」に引き 下げている。担当アナリストの樋口夏子氏はレポートで、「ヤフーの目標株価は 5万円を維持するが、さらなる株価上昇にはディスプレイ広告の再加速基調を確 認する必要がある」と指摘した。

また、ドイツ証券とKBC証券も「ホールド」から「売り」にそれぞれ変更 している。

同社の中間売上高は同17%増の1177億円、営業利益は同22%増の598億円 だった。ブランディング効果の高い商品や行動ターゲッティング広告などが順調 に売り上げを伸ばした。また同社は、トップページを2008年1月1日付で改訂 する方針だ。同社は通期の業績予想は従来から発表していない。