中国工商銀:南アのスタンダード・バンクに出資へ-約6350億円(2)

中国工商銀行は25日、アフリカ最大の銀 行、南アフリカ共和国のスタンダード・バンク・グループの株式20%を367億ラ ンド(約6350億円)で取得すると発表した。中国企業による海外出資としては 過去最大規模。

時価総額で世界最大の銀行、工商銀が香港証券取引所に提出した資料によれ ば、同行はスタンダードの普通株1株につき現金で平均120.29ランドを支払う。 スダンダード株は24日の取引で売買停止前に110.99ランドを付けていた。

工商銀の海外出資はここ1年足らずで、これで3度目。姜建清会長は1年前 の新規株式公開(IPO)で得た資金を海外事業拡大につぎ込んでいる。

チャイナ・アセット・マネジメントの銀行アナリスト、ワン・イホアン氏は、 スタンダード出資について、工商銀にとってこれ以上の「良好なタイミング」を 思い浮かべることができないと述べた。工商銀株を含め280億ドルの資産を運用 する同氏は、「中国市場での圧倒的な存在感と財務内容を考慮すれば、工商銀は 多くの有利な交渉条件を持つことになるだろう」と指摘した。

南アフリカがアパルトヘイト(人種隔離)を1994年に廃止して以来、工商 銀による今回の出資が、同国にとって最大の海外からの投資となる。2005年には 英銀バークレイズが300億ランドを投じ、南アフリカ最大の個人向け銀行、アブ サ・グループの経営権を取得した。

スタンダードはアフリカ18カ国のほか、アフリカ大陸以外の21カ国でも 事業を展開している。