資産家ロス氏:住宅ローン業界投資は「早過ぎ」か-混乱は数年継続へ

破たんした米住宅金融大手アメリカン・ホ ーム・モーゲージ・インベストメントのサービサー部門買収を決めている米資 産家ウィルバー・ロス氏は、米住宅ローン業界の混乱が数年間続くとして、同 市場への投資は時期尚早かもしれないとの見方を示した。

ロス氏はインタビューで、「住宅ローン資産の買収は恐らく早過ぎたとの考 えに傾いている」と語り、「住宅ローン問題が収束するのは明日でもなく、来週 でもない。数年後だ」と述べた。

買収した鉄鋼や繊維企業の業績てこ入れで富を築いたロス氏は、住宅ロー ン業界への投資もいずれ成果が出るとみている。同氏は23日、最大5億ドル(約 570億円)でのアメリカン・ホームのサービサー部門買収について裁判所の承認 を取り付けた。ロス氏は住宅ローン約453億ドルについて毎月回収できるよう になった。

ロス氏は変動金利型住宅ローンの金利切り替えを懸念している。クレデ ィ・スイス・グループのニューヨーク在勤アナリストらによると、11月に金利 が引き上げられる変動金利型住宅ローンは約467億ドルで、うち285億ドルは 信用力が低いか不十分な借り手向けだ。こうした多くの借り手が持ち家の資産 価値を上回る住宅ローン残高を抱え、住宅を手放す見通しだ。

ロス氏は「11月に大きな試練を迎えるだろう」と述べ、「サブプライム(信 用力の低い個人向け)部門の地合いはかなり悪くなっている」と指摘した。

また来年の住宅ローン業界については、今年より悪化するとの見方を示し た。