任天堂が一時7万円接近、午後に中間決算-増額期待と様子見交錯(2)

任天堂の株価が朝方、前日比1.6%高の 6万9900円まで続伸し、約1週間ぶりの7万円回復が迫った。25日午後2時 に9月中間決算を発表する。通期業績予想の上方修正期待が昨日から広がって いるものの、一方で様子見姿勢も徐々に出てきて、マイナス圏に沈む場面も見 られる。

任天堂は7月の弟1四半期(4-6月)業績発表に合わせ、WiiとDS の販売好調や円安傾向を理由に通期業績予想を大幅上方修正し、通年の想定レ ートを1ドル=115円から同118円に変更した。現行の通期予想は純利益が 2450億円(前期比41%増)、営業利益3700億円(同64%増)、売上高1兆 4000億円(同45%増)で、いずれも過去最高を更新する見込み。

しかし、実際の為替相場は118円よりも円高に振れ、Wiiについても 「販売は健闘しているが、生産能力をどこまで拡大できるかは不明」(みずほ インベスターズ証券の田村悦子アナリスト)な状態のため、通期予想が再度修 正されるかは微妙だ。田村氏はこうした事情から、株価動向について「決算の 結果を見極めたい」としている。

任天堂の株価は携帯用の「DS」に続き、家庭用ゲーム機「Wii(ウィ ー)」も好調に推移していることで歳末商戦に向けた期待が強まり、15日に初 めて7万円の大台を突破、時価総額も10兆円を超えた。その後は高値警戒感 もあって終値ベースでは反落を続けたものの、17日には再び7万1100円まで 買われる場面もあった。

今回の上昇局面は、10日に岩田聡社長らが実施した戦略説明会がきっかけ。 発表会を受け市場関係者からはDSとWiiの顧客基盤拡大が確認されたとの コメントが続出。同じ10日にカプコンが、ソニー・コンピュータエンタテイ ンメント(SCE)の「プレイステーション(PS)3」向けに開発していた 人気ソフトをWii向けに切り替えると発表したことも、追い風となっていた。

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