大阪地盤の泉州銀と池田銀が「経営統合の協議開始を検討」(3)

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三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下 で大阪が地盤の泉州銀行と、同じ大阪で独立系地銀の池田銀行は21日午前、経 営統合に向けた協議開始を検討していると発表した。首都圏に次いで経済規模が 大きく、他の大手銀行グループの傘下地銀や昨年10月に発足したゆうちょ銀行 などとの競争が激しくなっている大阪圏で規模の拡大を目指す。

両行は経営統合について「協議開始を検討しているのは事実だが、現時点で 正式に決定していない」とのコメントを発表した。一方、三菱UFJが株式の 68%を保有する泉州銀経営企画部の奥敏史課長はブルームバーグニュースの電話 取材に「我々は株主価値の最大化を目指していく」と述べた。

大阪を中心とする関西地区は、もともと三井住友銀行やその系列地銀の関西 アーバン銀行、りそな銀行などの地盤で、みずほ銀行も参入を計画するなど競争 が激化している。野村証券金融経済研究所の藤原悟史アナリストは、「第1地銀 にまで再編の波が押し寄せてきた」とした上で、今回の統合は「関西での存在感 アップを狙う三菱UFJによる救済色も強い」と分析する。

泉州銀は大阪南部を、池田銀は大阪北部の池田市を地盤とする。預金量は泉 州銀が1兆7766億円(昨年12月末)、池田銀が2兆2334億円(同)で、統合 すれば合計4兆100億円規模となり、関西地区では京都銀行に次ぐ第3位の地銀 に浮上する。池田銀はサブプライム問題の影響で昨年12月末の自己資本が10% を割り込み、すでに三菱UFJを引き受け先とした増資検討を表明している。

統合について先に報じた同日の日経新聞朝刊は、両行は年内にも持ち株会社 方式で統合をする方向で検討に入り、三菱UFJ系で第二地銀の大正銀行(大阪 市)も合流する公算が大きいとしている。