与謝野氏:日銀金融政策を全面的に信頼-金利正常水準への移行不十分

自民党財政改革研究会の与謝野馨会長 (税制調査会小委員長)は22日、ブルームバーグ・ニュースの単独インタビ ューに応じ、日本銀行の金融政策について、「日銀が独立してものを決め、責 任を持つということで、日本の中央銀行の信用は対外的に格段に高まった。日 本市場に対する信頼が増した」と述べ、高く評価した。

その上で、「政治から独立して中央銀行らしい政策判断をしていく必要が ある。これからもやってほしい」と述べるとともに、「われわれは全面的な信 頼を置いている」と語り、全面的な支持を表明した。

与謝野氏は「債券を含めた市場に対する信頼を増すということで、長期金 利などにはよい影響を与えている」と言明。「市場に大きな影響を与えること なく、徐々にだが低金利政策から正常な金利水準への移行を始めている」とも 語った。ただ正常な金利水準への移行は「まだ十分ではない」と付け加えた。

与謝野氏の発言は、金融と経済の調和(ハーモニー)を重視しながら政策 運営に当たる姿勢を示している日銀の福井俊彦総裁を後押しした格好。与謝野 氏は06年3月当時、経済財政担当相として日銀の量的緩和解除の判断を尊重 する考えを示した経緯がある。

第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストは、福田康夫政権の日銀 に対する姿勢について「財政運営に関しては安倍晋三政権と全然、反対になっ てきた。成長重視よりも財政再建重視になってきた」と指摘。「日銀が今、利 上げ(をする)とは思ってないだろうが、日銀がバランスを取れた判断をする ならそれを追認する可能性が高くなっている」と分析する。

与謝野氏はこのほか、中央銀行が安定的な物価上昇率を設定してその達成 を目指す金融政策「インフレ目標」の是非について、「インフレで困っている 国がインフレの水準を下げようという目標なので日本には当てはまらない」と べ、否定的な見解を示した。

--共同取材:君塚靖、下土井京子 Editor:Yamamura(okb)

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