インド・ルピーは年末までに5%超下落へ、投資抑制で-カリヨン

フランスの銀行2位、クレディ・アグリコ ルの投資銀行部門、カリヨンは23日、インド・ルピー相場について、年末まで にドルに対し5%以上下落するとの見通しを示した。同国が株式市場への資金 流入を抑制しているためとしている。

インドでは海外からの資金流入額が過去最高に達し、株式指標は過去最高 値を更新。同国通貨ルピーも9年半ぶりの高値に上昇して、輸出に打撃を与え ており、インド政府は資金流入抑制策を進めている。また、インフレ率が目標 水準を下回っていることから、インド準備銀行も今後はルピー上昇に歯止めを かける姿勢を強めるとカリヨンはみている。

カリヨンの為替ストラテジスト、セバスティアン・バルブ氏(香港在勤) はインタビューに応じ、「ルピーは調整の時期に来ている」と指摘。「インドが 海外投資家の株式購入を抑制すれば、資金流入は減少する可能性がある」との 見方を示した。

カリヨンのルピー相場に関する見通しは、ブルームバーグ・ニュースがま とめた銀行26行の調査中央値より弱気となっている。バルブ氏はルピーが年末 までに1ドル=42ルピーに下落すると予想。ブルームバーグ調査では同39.50 ルピーが見込まれる。ルピーは年初来上昇率が11%と、アジア通貨中で最高。 22日のムンバイ市場では、同39.90ルピーで取引を終えた。

ルピーは先週、8月17日以来の5営業日続落となり、0.9%値下がりした。 インドの規制当局が国際投資家のインド株に関連したデリバティブ(金融派生 商品)購入を制限する計画を明らかにしたことが響いた。17日の同計画発表後、 指標となる株式指数は最大で9.1%下落し、取引は一時的に中止された。

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