【個別銘柄】日電産、シャープ、保土谷化、協和発酵、日曹達、西友

23日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは以下の通り。

日本電産(6594):一時9.3%高の8560円と4日ぶり急反発。日本電産 サンキョーなど連結子会社5社が9月中間期業績予想を増額修正した。グルー プ企業の収益改善が鮮明化しており、グループ全体の成長力の高まりを期待す る買いが先行した。また、日本電産サンキョー(7757)、日本電産コパル (7756)など業績修正を行った5社の株価もすべて上昇した。

シャープ(6753):一時1.9%安の1790円まで売られた。1800円割れは 昨年7月24日以来、1年3カ月ぶり。米株安などで22日に急落したのに続き、 同日夕に9月中間期の減益予想を発表したことが嫌気された。07年9月中間 期の連結営業利益は前年同期比12%減の790億円になったもよう。海外の液 晶テレビ製造拠点の設置費用が予想外にかさんだほか、原材料価格高騰に伴い 太陽電池事業の収益が悪化した。午前終値は反転して1.8%高の1857円。

保土谷化学工業(4112):一時11%高の346円と3日ぶりに大幅反発。 07年9月中間期業績予想の上方修正によって、高収益事業への転換が想定以 上に進んでいることが明らかになり、利益成長期待が高まった。中間期の連結 経常利益は前年同期に比べて35%増の13億5000万円になったもよう。従来 は前年同期並みの10億円を見込んでいた。

協和発酵工業(4151):一時4.8%安の1312円まで値を下げる場面があ った。ビール大手、キリンホールディングスの買収提案を受け入れ、キリンが 31日から実施する1株1500円のTOB(株式公開買い付け)に賛同する意向 を22日に示した。今回のスキームが協発酵株主にとって不利との見方があり、 売りが優勢。野村証券は23日付で協発酵の投資判断を「買い」から「中立」 に1段階引き下げた。

日本曹達(4041):一時6.2%高の584円と3日ぶりに急反発。農薬関連 の研究開発費など経費の計上が下期にずれ込んだ上、建設部門の子会社が好調 だったことを理由に07年9月中間期の業績予想を上方修正すると発表した。 連結純利益が従来計画から急増する見通しとなり、据え置かれた今期(08年 3月期)業績の上ぶれ期待が高まった。

ライトオン(7445):一時4.8%安の1342円と4日ぶりに反落。全国的 に暖かい日が続いたために秋物商品の販売動向が厳しく、既存店売上高が前年 同月を大きく割り込む状況が続き、業績不振の長期化を懸念した売りに押され た。10月度の既存店売上高は前年同月比17.2%減となり、9月の24.4%減に 続いて落ち込みが大きかった。

ブリヂストン(5108):一時2.7%高の2450円と4日ぶりに反発。仏ミ シュランとシェアトップを争っており、2012年の売上高4兆円を目指すなど の中期経営計画(08-12年)を発表。また世界的な資源開発の高まりで急増 する超大型・大型建設車両用ラジアルタイヤ需要に対応し、北九州新工場、佐 賀工場の増強に総額約320億円を投資することも発表した。ゴールドマン・サ ックス証券では、計画内容について材料価格を値上げで相殺する見方と評価、 投資判断「買い」、強い買い推奨リストへの採用を継続している。

西友(8268):前週末19日終値比30円(34.5%)高の117円水準でスト ップ高買い気配。差し引き5億株以上の買い超となっている。ウォルマートが 前日、西友を株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化すると発表。TOB 価格が1株140円と19日終値と比べ約61%高い水準となっており、買いが優 勢となった。

図研(6947):一時9.9%高の1190円と3日ぶりに反発。自動車向けの CAD/CAM(設計システム)が海外で好調に推移、07年9月中間期の連 結営業利益が事前予想を46%上回る見通しになった。会社側は今期(08年3 月期)業績予想を11月12日の中間決算時に修正するとしたため、再度増額修 正があるとみられた。

日揮(1963):0.4%安の2245円と、小幅ながら3日続落で午前を終了。 中東での石油化学プラントなど豊富な海外プラントの手持ち工事計上により、 今期(08年3月期)業績は会社計画を上回ると23日付の日経新聞朝刊で報じ られ、朝方は一時4.7%高の2360円まで買われる場面もあった。しかし、業 績好調は株価に反映済みとして、受注動向を見極めたいとの見方から上値では 次第に売りが増えた。

協同飼料(2052):一時3.4%高の153円を付け、5営業日ぶりに25日 移動平均線(151円:株価の短中期トレンドを示唆)を上回った。豚向けや肉 牛向けの飼料が好調に推移し、07年9月中間期の連結営業利益が前回予想を 20%上回る見通しとなった。業績好調が確認できたため、投資家の買いが増え たようだ。

モスフードサービス(8153):一時0.9%安の1562円と3日続落。キャ ンペーン実施で既存店の来客数は増加したが、原材料高に加え、ハンバーガー 引き換え券の利用が予想を上回って費用がかさみ、07年9月中間期の連結純 損益が従来の黒字から赤字に転落したもようだと発表した。さらに、下期は新 規出店が遅れる見通しで、業績の先行き不透明感が高まった。

ベスト電器(8175):一時2.7%安の793円と4連敗。昨年12月に買収 した「さくらや」の売り上げが競争激化などで期初予想を下回っており、今期 (08年2月期)連結業績が従来計画を下回る見通しとなった。さくらやの経 営再建難航による収益先行き不透明感が強まり、売りが膨らんだ。

富士通(6702):一時4.3%高の851円と3日ぶりに反発。パソコン(P C)、携帯電話端末の好調やコスト削減などを背景に07年9月中間期の連結 業績が従来予想を上回ったと発表した。07年9月中間の連結営業利益は前年 同期比13%減の440億円になったもよう。従来予想は220億円だったが、主 力の企業向け情報システム事業などIT(情報技術)サービスが伸び、PC、 携帯電話端末も順調だった。

SMK(6798):一時7.1%高の937円。好決算を発表した米アップルの 関連銘柄にも上昇するものが目立った。同社は、アップルの主力製品である携 帯電話「iPhone(アイフォン)」や携帯デジタル・メディアプレーヤー 「ⅰPod(アイポッド)」の電子部品を手掛けている。フォスター電機 (6794)、ヒロセ電機(6806)も上昇。

スタジオアリス(2305):一時6.2%高の1327円まで上昇。野村証券金 融経済研究所は22日に、新規に投資判断を「買い」としている。

総合メディカル(4775):一時11%高の3300円と3日ぶりに大幅反発し た。処方せん単価上昇で薬局関連事業が好調に推移し、07年9月中間期の連 結経常利益は前年同期比4.1倍の9億2800万円となった。

千代田インテグレ(6915):一時13%安の2100円と3日続落。同社はO A機器などを手掛ける。競争激化を背景に、今期(08年8月期)は連結経常 利益が前期比1.6%減の50億円と、減益に転じる見通し。

日本製紙グループ本社(3893):一時4%高の36万2000円と反発。23 日付の日本経済新聞朝刊で、三島製紙(3872)を来年2月に完全子会社化し、 たばこ用紙など特殊紙部門を集約すると報じられた。報道内容について日本紙 Gでは、現時点で正式決定した事実はなく、決定した場合はすみやかに発表す るとコメント。一時売買が停止されていた三島紙株は、再開後はストップ高と なる50円(27%)高の234円と急伸。

新日本無線(6911):一時4.7%安の523円と反落。22日に発表した9月 中間期の業績予想修正によると、連結純利益は前年同期比59%減の3億4000 万円にとどまったもよう。従来予想は6億5000万円。8月以降の急激な円高 進行により利益が低下した。

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