トヨタや三菱自,炭素繊維やアルミで軽量化目指す-東京モーターショー

トヨタ自動車と三菱自動車は、今年の東 京モーターショーで、炭素繊維やアルミニウムを使って重量軽減を図った製品 を出展する。自動車各社はより燃費効率の良い製品の開発でしのぎを削ってい る。

トヨタのコンセプトカーであるハイブリッドカー「1/X(エックス分の 1)」は、車両が「プリウス」より67%軽量だ。航空業界が先駆けとなった炭 素繊維で車体が作られているためだ。三菱が出展する電気自動車「i MiE V SPORT(アイ ミーブ スポーツ)」は、サスペンションと骨格に鉄の 代わりにアルミを使い、最大120キロ軽量化している。

原油相場は今年、過去最高の1バレル=90ドルと47%上昇し、米国でガ ソリン価格が1ガロン当たり3.23ドルと最高値を付けるなか、燃費効率の良 い乗用車への需要が高まっている。自動車業界は燃費効率向上と環境汚染削減 を目指し、鉄より軽量な素材の導入を進めている。

アトランティス・インベストメント・リサーチ・コーポレーション(東 京)のエドウィン・マーナー社長は「メーカー各社はそろって軽量化を目指し ている」と語り、「ガソリン価格上昇に伴い、自動車メーカーはより軽量で薄 型の金属を活用し、燃費効率を向上させようとしている」と指摘する。

魅力的なコンセプト

フロスト・アンド・サリバン(シンガポール)のディレクター、ビベク・ バイディア氏は「炭素繊維は軽量化を図る上で魅力的なコンセプトだが、非常 にコストが高くなる」とみている。

トヨタによると、炭素繊維が採用されている1/Xは1ガロン当たり92 マイル(148キロ)の走行が可能。燃費効率はプリウスの2倍という。エタノ ールとガソリン、電気を組み合わせて走る。

炭素繊維はボーイング「787」型機とエアバス「A380」型機に利用されて おり、航空機の骨組みに従来使われている素材と比べて強度は約4倍、重量は 40%軽い。トヨタが現段階で同素材を利用しているのは、自動車レースのフォ ーミュラワン(F1)向けだけだ。

アルミ

自動車メーカーは、重量が鉄の3分の2でその代替品となるアルミにも目 を向けている。

マツダはアルミを使った次世代ロータリーエンジンを公開する。2010年代 の早い時期に投入予定で、スポーツカー「RX-8」に現在搭載されているエ ンジンより軽量で強力だ。

アルフェックス・インベスメンツの高松一郎チーフ・インベスト・オフィ サー(CIO)は、軽量化された乗用車が今後、もっと出てくると予想する。

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