米国株:上昇、テクノロジーや金融に買い-アップルが高い(2)

米国株式相場は3営業日ぶりに上昇。米証 券大手ベアー・スターンズと中国の中信証券(Citic証券)が10億ドル の株式持ち合いで合意したほか、テクノロジー企業は予想を上回る好決算を発 表するとの観測が広がった。

ベアー・スターンズを中心に金融株は9日ぶりに上昇した。携帯音楽再生機 器「iPod(アイポッド)」や携帯電話「iPhone(アイフォン)」を 製造するアップルは、2007年9月通期の売上高が200億ドルを上回るとの観測 を前に上場来高値を記録した。製薬のメルクは3カ月ぶりの大幅高。同社の業 績はアナリスト予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は9対5。ダウ工業株30 種平均はこの日115ドル下げる場面もあったが、その後値を上げた。

S&P500種株価指数は前週末比5.7ポイント(0.4%)上げて1506.33となっ た。ダウ工業株30種平均は44.95ドル(0.3%)高い13566.97ドル。ナスダッ ク総合指数は28.77ポイント(1.1%)上昇して2753.93で終了した。

スチュワート・キャピタル・マネジメント(ピッツバーグ、運用資産4億 5000万ドル)のファンドマネジャー、アンドルー・サイバート氏は、「テクノ ロジー株が堅調で、ベアー・スターンズは海外事業を拡張している。成長がみ られるのは主に海外市場だ。こうした材料が重なり市場の安定化につながって いる」と語った。

アップル、ベアー・スターンズ

アップルは2.3%高。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、同社 の通期純利益は30億ドルを上回ると見込まれていた。同社は引け後に7-9 月(第4四半期)決算を発表、アナリスト予想を超える増益だった。時間外取 引で同社の株価は5.5%上昇した。通期純利益は35億ドル、売上高は240億ド ルだった。

ベアー・スターンズが上昇。同社とCitic証券はアジア業務を統合し戦 略提携を結ぶ。両社の発表によると、Citic証券はベアー・スターンズの 株式6%相当を取得する。両社は中国向け金融商品とサービスを共同で開発。 また中国以外でのアジア事業を統合し、香港を本社とする合弁会社を設立する。

金融株で構成される株価指数は1%上昇。リーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスも高い。

メルクが堅調。同社が発表した7-9月期決算は63%増益だった。子宮頸が んワクチン「ガーダシル」や糖尿病治療の新薬が売り上げを伸ばしたことから、 通期の利益見通しを上方修正した。買収とリストラに絡む費用を除く7-9月 期の1株利益はアナリストの予想平均を上回った。

ディズニー、住宅建設株

ウォルト・ディズニーは1カ月ぶりの大幅高。アナリストが7-9月期純利 益は予想を上回るとの見方を示した。

このほかオフィス用品のステープルズも上げた。パソコン大手の米デルがコ ンピューター、モニター、プリンターおよびインクを11月11日から北米のス テープルズ店舗で販売すると述べたのが手掛かりだった。

S&Pが算出する株価指数に採用される銘柄のうち住宅建設企業で構成され る株価指数は6.7%上昇と、2002年10月以来で最大の上げだった。同株価指数 を構成する15社はいずれも値上がりした。

ビーザー・ホームズUSAは10%高、D.R.ホートンは6.9%上昇した。

石油、シェリング・プラウが下落

一方、石油大手のエクソンモービルやシェブロンは下落した。ニューヨーク の原油先物相場は続落。信用市場の損失が経済成長を抑え、エネルギー需要が 減退する可能性があるとの観測が広がったほか、イラク北部のクルド人勢力に 対しトルコ軍が近く越境攻撃を仕掛けるとの懸念が後退した。

製薬のシェリング・プラウも安い。同社が発表した7-9月期利益は、オラ ンダ化学品大手アクゾ・ノベルの医薬品部門オルガノンの買収(144億ドル) に関連した費用を除くベースで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平 均を下回った。

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