トヨタ株が52週安値、円高加速で自動車株に売り圧力-米利下げ副作用

トヨタ自動車が一時240円(3.8%)安の 6010円まで下げ、52週安値を更新。ホンダやダイハツ工業、マツダなど自動 車株が軒並み安い。前週末開催の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で は、ドル安是正に向けた具体策が示されなかったことを受け、外国為替市場の ドル・円相場は一時、1ドル=113円20銭台と約1カ月半ぶりの円高・ドル安 水準に達した。為替動向の影響を受けやすい収益体質の自動車など輸送用機器、 電機株といった輸出関連業種には売り圧力が強まっている。

東海東京調査センターの中井裕幸常務・チーフストラテジストは、現在の 世界株式、金融市場の動きを「米国の利下げを受けて、3つの副作用が出始め ている」と指摘。その1つとしてドル安進行を挙げ、「貿易加重のドルインデ ックスも安値更新を続けている」(同氏)とした。

そのほかの2つについて、米利下げで流動性が供給されたことで、「資金 が商品市況に向かい、WTI原油先物が90ドルを付けた。また、新興市場に も向かって新興国株が急騰したが、中国やインドなどでバブル抑制的な政策が 出始めてる」(中井氏)という。

当面の投資対象として中井氏は、円高・ドル安進行などを念頭に「外需、 内需株はともに基本的に難しい。中国やインドの波乱をもう少し見極める必要 があり、今はディフェンシブ業種、銘柄が良い」と話した。

東証輸送用機器株採用の主な銘柄の値動きは、ホンダが一時4.4%安の 3660円、日産自動車が4%安の1070円、ダイハツが6.8%安の1050円、マツ ダが4.8%安の612円、デンソーが4.3%安の4260円、アイシン精機が3%安 の4490円までそれぞれ下げる場面があった。

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