【個別銘柄】トヨタ、消費者金融、エルピーダ、コマツ、NTT、島忠

22日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは以下の通り。

自動車株:トヨタ自動車(7203)は2.1%安の6120円。一時6010円まで下 げて52週安値を更新した。ホンダなど他の自動車株も軒並み下落。前週末開催 の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、ドル安是正に向けた具体策が示 されなかったことで、外国為替市場のドル・円相場は一時、1ドル=113円20 銭台と約1カ月半ぶりの円高・ドル安水準に達した。為替動向の影響を受けやす い収益体質の輸送用機器や電機株といった輸出株に売り圧力が強まった。

消費者金融株:アイフル(8515)の終値が前週末比18%高の2670円ストッ プ高(値幅制限いっぱいの上昇)となったほか、アコム(8572)やプロミス (8574)の上昇率も10%を超えた。アコムは前週18日、貸倒費用の減少などを 理由に07年9月中間期の連結経常利益が従来計画から上振れると発表、翌19日 の取引で株価は急騰した。週が明けても消費者金融業界の収益を見直す機運が継 続する中、JPモルガン証券が同業界の判断を引き上げたことで、株価水準を修 正する動きが活発化した。

エルピーダメモリ(6665):3.9%安の3980円。07年9月中間期の業績見通し を発表。積極的な増産投資の効果で連結売上高は前期比8.7%増の2210億円と 増収を確保する見通し。ただ、DRAM市況低迷のあおりで営業利益は同62% 減の100億円と大幅減益を見込む。

コマツ(6301):2.9%安の3720円と続落。19日に建機最大手の米キャタ ピラーが今期(07年12月期)の業績見通しを下方修正した。米サブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローン問題による米国景気への影響が確認された として、収益不透明感から売りが先行した。同世界3位の日立建機(6305)も

4.3%安の4670円と続落。

NTT(9432):1.7%安の51万1000円。一時は4.2%安の49万8000円 と、2ヵ月ぶりに50万円を割り込んだ。稼ぎ頭である携帯電話最大手のNTT ドコモが上場来安値の15万円まで下げた上、固定通信で次世代の収益源と位置 付ける光ファイバーの2010年獲得目標を下方修正するとの21日の日経新聞朝刊 の報道についても、下げ幅が足りないとの見方が株価の押し下げ要因となった。

島忠(8184):5.4%高の3020円。前期(07年8月期)決算は、グローバ ルファンドなどの投資が好調に推移して営業外収益が増加し、経常利益が市場予 想を上回った。自己株式の取得も発表しており、好業績と株式需給の改善を手が かりに買われた。

三井化学(4183):2.6%安の1071円。一時は5.7%安の1037円と、約1 カ月半ぶりの安値水準に沈んだ。事業撤退や環境関連の特別損失計上で、07年 9月中間期の単体純利益が前年同期比14%減の81億円と、従来計画の100億円 から下振れすると19日の取引終了後に発表した。構造改革の進展を反映した面 はあるが、米国株急落を受けて相場全般が下値を模索する中、実数値の低下を嫌 気する売り圧力に押された。

西友(8268):東証は終日売買を停止。22日朝のNHKニュースは、親会 社である米ウォルマート(出資比率50%前後)が西友を完全子会社する方向で 最終調整に入った、と報道。西友のてこ入れのためには経営改革を早める必要が あると判断したという。西友は午後3時半に、米ウォルマートが実施する株式公 開買付(TOB)に賛同の意見を表明すると正式に発表。WマートはTOBによ り西友株の100%を取得して完全子会社化する。西友株は上場廃止になる予定。

協和発酵工業(4151):1.7%安の1378円。一時は2%高の1430円まで上 昇した。キリンホールディングスが同社の買収で基本合意したと正式に発表し、 1株あたり1500円で友好的なTOB(株式公開買い付け)を行うとした。19日 終値に比べ7.0%高い買付価格となった上、過去3カ月間の終値の平均に32.2% のプレミアムを加えた水準のため、市場で新たに同社株を購入しても値上がり益 が見込めるとの見方が出た。

KOA(6999):13%安の1353円。国内での半導体関連の設備投資の一巡 などが影響し、07年9月中間期の連結経常利益は前年同期比29.4%減の26億 9800万円と、事前計画の31億円を下回った。

商船三井(9104):0.8%安の1930円。ムーディーズ・インベスターズ・サ ービスは先週末19日、商船三井の格付けを引き上げ方向で見直すと発表した。 一方、20日付の日本経済新朝刊は今期(08年3月)業績の好調観測を報じてい るため、財務や業績の良さを受けて下値では買いが入った。

千趣会(8165):200円(14%)安の1232円とストップ安比例配分。残暑 の影響で秋冬向け衣料のカタログ販売が不振だったことなどを理由に、今期(07 年12月期)の連結純利益予想を下方修正した。当初の増益予想から一転して減 益に陥ることとなり、売り注文が殺到した。

高千穂交易(2676):8.5%安の1315円。繰延税金資産の取り崩しで、今期 (2008年3月期)の連結純利益予想を従来予想9億8500万円から前期比30%減 の6億1000万円に減額した。

雪国まいたけ(1378):0.3%安の378円。一時は4.8%安の361円まで下 げ、株価の短中期トレンドを示唆する25日移動平均線(363円)を割り込む場 面もあった。上半期前半は野菜の入荷が潤沢で青果商品が全面安となったほか、 9月は残暑が厳しくきのこの消費が減退し、商品単価の下落をもたらした。19 日付で会社側が業績予想を減額修正したため、投資家の売り注文が増えた。

丸文(7537):15%安の1127円とストップ安。半導体を主力とするデバイ ス事業において、通信分野など他分野の売上が伸びず、今期(08年3月期)の 連結業績予想を下方修正した。経常利益は従来予想59億円に対して、前期比 24%減の48億円に引き下げた。

オービック(4684):1.2%高の2万2520円と5営業日ぶりに反発。会計シ ステムなどが好調に推移して、07年9月中間決算は2けたの営業増益を確保し た。ただ通期業績予想は据え置かれたため、一時は1.9%安まで下落する場面も あった。

マンダム(4917):1.2%安の2855円。男性用整髪剤「ギャツビー」などは 想定を上回って推移しているものの、販促活動の強化などを理由に下半期(07 年10月-08年3月)の業績予想を引き下げたことが嫌気された。

ムトウ(8005):19%高の508円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)。 07年9月中間期の連結営業損益は2億円の赤字予想から一転して9億1400万円 の黒字になったもよう、と発表した。前年同期は8800万円の赤字だった。金融 や情報処理事業が好調に推移した。

山陰合同銀行(8381):8.8%高の957円。07年9月中間期の連結中間純利 益は従来予想37億円に対し、61億円と64.8%上ぶれたもよう、と発表した。金 利上昇による資金運用収益の増加に加え、有価証券の効率的運用により国債や株 式の売却益が膨らんだ。

DCM JAPANホールディングス(3050):4.4%安の877円。UBS 証券は19日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を1400円から1000 円に引き下げた。

能美防災(6744):3.8%高の745円。午後の取引で一段高となり、一時は 前週末比5%高の754円まで買い進まれた。プラント向けの消火設備が好調に推 移したほか、不採算案件の減少で採算性も改善したことから、午後2時に中間期 と通期の業績予想を増額修正した。

東洋機械金属(6210):5.9%安の572円。光ディスク専用機の需要減少が 続いており、同関連の売上債権や部品の評価損の積み増しを行わざるを得なくな った。その結果、今期(08年3月期)利益がアナリスト予想を下回る見通しと なり、失望売りが先行した。

エー・ディー・ワークス(3250):ジャスダック市場への新規株式公開(I PO)2日目にあたる22日になってようやく初値を形成した。初値は、公募価 格7万円の2.7倍の18万9000円。初日は公募価格の3倍となる21万円買い気 配のまま終了していた。終値は19万8000円。