【個別銘柄】トヨタ、エルピーダ、コマツ、NTT、三井化、協和発

22日午前の日本株市場における主な材料銘 柄の値動きは以下の通り。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が一時3.8%安の6010円まで下げ、52週 安値を更新したほか、ホンダやマツダなど自動車株が軒並み下落。前週末開催の 7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、ドル安是正に向けた具体策が示さ れなかったことで、外国為替市場のドル・円相場は一時、1ドル=113円20銭 台と約1カ月半ぶりの円高・ドル安水準に達した。為替動向の影響を受けやすい 収益体質の輸送用機器や電機株といった輸出株に売り圧力が強まった。

エルピーダメモリ(6665):一時6.8%安の3860円まで下落。9月中間期の業 績予想見通しを発表。積極的な増産投資の効果で連結売上高は前期比8.7%増の 2210億円と増収を確保する見通し。ただ、DRAM市況低迷のあおりで営業利 益は同62%減の100億円と大幅減益を見込む。

コマツ(6301):一時5.2%安の3630円と続落し、ほぼ1カ月ぶりの安値 水準となった。19日に建機最大手の米キャタピラーが今期(2007年12月期)の 業績見通しを下方修正した。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン問題による米国景気への影響が確認されたとして、収益不透明感から売りが先 行した。同世界3位の日立建機(6305)も一時7.6%安の4510円と続落。

NTT(9432):一時4.2%安の49万8000円と5営業日続落し、2ヵ月ぶ りに50万円を割り込んだ。稼ぎ頭である携帯電話最大手のNTTドコモが上場 来安値の15万円まで下げた上、固定通信で次世代の収益源と位置付ける光ファ イバーの2010年獲得目標を下方修正するとの21日の日経新聞朝刊の報道につい ても、下げ幅が足りないとの見方が株価の押し下げ要因となった。

三井化学(4183):一時5.7%安の1037円と、約1カ月半ぶりの安値水準 に沈んだ。事業撤退や環境関連の特別損失計上で、07年9月中間期の単体純利 益が前年同期比14%減の81億円と、従来計画の100億円から下振れすると19 日の取引終了後に発表した。構造改革の進展を反映した面はあるが、米国株急落 を受けて相場全般が下値を模索する中、実数値の低下を嫌気する売り圧力に押さ れた。

協和発酵工業(4151):一時2%高の1430円。キリンホールディングスが 同社の買収で基本合意したと正式に発表し、1株あたり1500円で友好的なTO B(株式公開買い付け)を行うとした。19日終値に比べ7.0%高い買付価格とな った上、過去3カ月間の終値の平均に32.2%のプレミアムを加えた水準のため、 市場で新たに同社株を購入しても値上がり益が見込めるとの見方が出た。

商船三井(9104):午前終値は2.1%安の1906円と下げ渋り。ムーディー ズ・インベスターズ・サービスは先週末19日、商船三井の格付けを引き上げ方 向で見直すと発表。一方、20日付の日本経済新朝刊は今期(2008年3月)業績 の好調観測を報じているため、財務や業績の良さを受けて下値では買いが入った。

千趣会(8165):200円(14%)安の1232円とストップ安(制限値幅いっ ぱいの下落)売り気配。残暑の影響で秋冬向け衣料のカタログ販売が不振だった ことなどを理由に、2007年12月期の連結純利益予想を下方修正した。当初の増 益予想から一転して減益に陥ることとなり、売り注文が殺到した。

高千穂交易(2676):午前終値は11%安の1286円。繰延税金資産の取り崩 しで、今期(2008年3月期)の連結純利益予想を従来予想9億8500万円から前 期比30%減の6億1000万円に減額した。

雪国まいたけ(1378):一時4.8%安の361円まで売り込まれ、株価の短中 期トレンドを示唆する25日移動平均線(363円)を割り込む場面も。上半期前 半は野菜の入荷が潤沢で青果商品が全面安となったほか、9月は残暑が厳しくき のこの消費が減退し、商品単価の下落をもたらした。19日付で会社側が業績予 想を減額修正したため、投資家の売り注文が増えた。

丸文(7537):200円(16%)安の1127円とストップ安(値幅制限いっぱ いの下落)。半導体を主力とするデバイス事業において、通信分野など他分野の 売上が伸びず、今期(2008年3月期)の連結業績予想を下方修正した。経常利 益は従来予想59億円に対して、前期比24%減の48億円に引き下げた。

オービック(4684):一時1.9%安の2万1830円と5営業日続落。会計シ ステムなどが好調に推移して、07年9月中間決算は2けたの営業増益を確保し た。ただ通期業績予想は据え置かれたため、大幅安となった22日の日本株相場 では買いが入りにくかった。

島忠(8184):午前終値は3.5%高の2965円。前期(2007年8月期)決算 は、グローバルファンドなどの投資が好調に推移して営業外収益が増加し、経常 利益が市場予想を上回った。自己株式の取得も発表しており、好業績と株式需給 の改善を手がかりに買われた。

マンダム(4917):一時3.3%安の2795円。男性用整髪剤「ギャツビー」 などは想定を上回って推移しているものの、販促活動の強化などを理由に下半期 (2007年10月-08年3月)の業績予想を引き下げたことが嫌気された。

DCM JAPANホールディングス(3050):一時10%安の825円。U BS証券は19日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を1400円から 1000円に引き下げた。

エー・ディー・ワークス(3250):ジャスダック市場への新規株式公開(I PO)2日目にあたる22日になってようやく初値を形成した。初値は、公募価 格7万円の2.7倍の18万9000円。初日は公募価格の3倍となる21万円買い気 配のまま終了していた。午前終値は16万円。

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